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牛頭(ごず)に神器(じんぎ)の戦斧(いくさおの)の解説
意味
すでに強大な力を持つ者が、さらに強力な武器や装備を得ることで圧倒的な存在になることを表す諺。
特に、すでに厄介な相手がさらに手が付けられないほど強化される様を指し、敵対する存在が飛躍的に強くなることへの恐れや諦念を込めて使われる。
転じて、力を持つ者がさらに権力や知識、資源を得て無双状態になることを指す比喩としても用いられる。
用例
- 「騎士団長が王の軍資金を得た? それは牛頭に神器の戦斧というものだ」
- 「商会同士の競争だというのに、あちらには王族の後ろ盾がついたと聞く。まるで牛頭に神器の戦斧じゃないか」
- 「この剣さえあれば、俺だって牛頭に神器の戦斧だ」
語源
ダンジョンに生息するミノタウロスは、筋骨隆々で鉄製の戦斧を振るう強敵として知られ、冒険者にとって初めに立ちふさがる壁である。
初心者向けのダンジョンではボスモンスターとして登場するが、より高難易度のダンジョンでは野良モンスターとしても出現し、中級者や上級者にとっても強敵となる。
特に、高難易度のダンジョンではボスとして出現するミノタウロスもおり、その強さは並の冒険者では太刀打ちできないほどである。
また、恩寵品と呼ばれる神聖な力を宿した希少な武具や装備は、神の加護を持つドワーフやエルフ、ヒト族といった人型種族しか扱うことができない。
もしも神の加護を持たないミノタウロスのようなモンスターが恩寵品を装備してしまったら――考えるだけで恐ろしいことであり、冒険者の間で「牛頭に神器の戦斧」という言葉が生まれた。
類語
- 「弁慶に薙刀」
- 「鬼に金棒」
- 「駆け馬に鞭」
- 「虎に翼」
- 「龍に翼を得たる如し」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。