航宙軍士官、冒険者になる
2017年から掲載が始まったので、WEB小説としては新しめの作品。
書籍化とコミカライズがされており、書籍は4巻、コミカライズは7巻まで刊行されている。
WEB小説版の更新が2020年で止まっており、書籍版も2019年以降ストップしている。
コミカライズもそろそろWEB小説版と書籍版に物語が追いつくので、コミカライズが独自に物語を続けるのか、連載がストップしてしまうのか、興味津々である。
作品概要
SFな世界観の主人公が、ファンタジーな世界観の惑星に不時着して成り上がる物語。
帝国航宙軍兵士アラン・コリントの乗艦する航宙艦は、超空間航行中の未知の攻撃により大破してしまう。
アランは全くの偶然から艦上でたった一人の生存者となってしまった。
大破した航宙艦は航行不能で目前の惑星に落下していく。アランは脱出ポッドで一人惑星に逃れた。未開の惑星に放り出されたアランとアランに共生しているナノマシン［ナノム］の生存を賭けたサバイバルが始まる。
降り立った惑星には、驚くべきことにアランの遺伝子の系譜に連なる人類が繁栄していた。
剣と魔法のファンタジーな世界に戸惑いつつも、仲間と共に精一杯生きていく。
アランは、この惑星で何を成すのか。
中世を舞台にしたSFファンタジー、ここに開幕。途中、料理の話で暴走している箇所がありますが、時間ができしだい修正するつもりでいます。大変申し訳ありませんが更新を優先していきたいので、それがいつになるか分かりません。しかし料理話は読み飛ばしても問題ないと考えています。
小説家になろう – 航宙軍士官、冒険者になる
感想
残虐な敵性宇宙人であるバグズと生存競争をしている人類銀河帝国。
主人公は人類銀河帝国軍の中尉。戦艦が攻撃を受けて自分だけが生存してしまい、戦艦が墜落するまでの短い時間に艦長まで昇進してしまう。
AIに艦長として指示を出し、自分は未開の惑星に脱出ポッドで不時着するが、その惑星は魔法が存在するファンタジーな世界だった。
序盤は主人公がSFな装備で無双するのを楽しむサバイバルと現地調査のパートなので「なんだ。じゃあ、よくあるチートで無双する異世界物か」という印象だ。
しかし、ファンタジーな惑星の現地調査が終わった後、さてここから物語がどういう方向に進むのか気になってきたところで、ちゃんとSFの世界観に戻るのが良い。
主人公は、自分の国にはもう帰れないと諦めこの惑星で生きていこうと考えるが、それでも「この惑星にいつバグズがやってくるか」と不安を抱えている。
自分だけが知る真実を一人で抱え込むという孤独は、ヒーローの定番である。
なんやかんやで、主人公はこの惑星の武力を強化してバグズを迎え撃つという結論に至り、バグズから惑星を守るために、まずは成り上がって国を興すことを決意する。
主人公の方針が確定して成り上がるために色々と物語が進み「いよいよここからもっと面白くなるぞ～」と期待が高まっているところで、なんと更新が停止している。
あぁ、コミカライズだけでも続きを描いたほしいものだ。
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