「飛竜に飛び方を教える」『現実主義勇者の王国再建記』の架空の諺・慣用句

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飛竜(ワイバーン)に飛(と)び方(か)を教(おし)える

『現実主義勇者の王国再建記』の第一巻第二章「まず✕✕からはじめよ」にて、ハクヤには何も教えることがないという趣旨として、宰相マルクスが主人公に言った諺。

「マルクスに預ける! この者の才を見極め見合った官位に就けよ」

「かしこまりました」

「ありがとうございます」

 マルクスとハクヤが揃って頭を下げた。

 この数日後、政務室に駆け込んできたマルクスに「王よ! 飛竜に飛び方を教えろ(この世界の諺で、日本での類義語は『釈迦に説法』)と言うのですか!」と泣きつかれることになるのだけれど、このときの俺には知るよしもなかった。これが後に『黒衣の宰相』と呼ばれると男との邂逅だった。

現実主義勇者の王国再建記 第一巻 第二章「まず✕✕からはじめよ」

意味

意味は作中で言及されており、「釈迦に説法」と同義である。

空を飛ぶことが当たり前である飛竜(ワイバーン)に飛び方を教えることの無意味さは、「釈迦に説法」よりも「河童に水練」の方がニュアンスが近いかもしれない。

エピソード

「飛竜に飛び方を教える」という諺は『現実主義勇者の王国再建記』の第一巻第二章「まず✕✕からはじめよ」にて登場した。

主人公である相馬一也は王位継承後、市井から人材を募った。その際に登用されたのが後に宰相となるハクヤである。

宰相マルクスは、主人公からハクヤの才能を見極めるように指示を受けたが、ハクヤが非常に有能であるため「飛竜に飛び方を教えろと言うのですか!」と主人公に泣きついた、という一幕があった。

類語

  • 「釈迦に説法」
  • 「孔子に論語」
  • 「河童に水練」
  • 「極楽の入り口で念仏を売る」

書籍化

小説

コミカライズ

WEB掲載漫画 – コミックガルド

映像化

アニメ化

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