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森(もり)の恩寵(おんちょう)知(し)らずして炉(ろ)の玉(たま)を奉(たてまつ)るの解説
意味
物事の本質や背景にある意味を理解せず、外見だけを真似て形だけ整える行為を揶揄する諺。
エルフの儀式では自然の恩恵をじっくり受け、長い時をかけて育まれた森の玉(水晶玉)を使うことに大きな意義があるが、ヒト族はそれを理解することなく炉の玉(ガラス玉)を作ってエルフの儀式を模倣してしまったことに由来する。
用例
- 「騎士団がエルフ式紋様を真似たデザインにしたらしいが、紋様の意味を全く理解していない。森の恩寵知らずして炉の玉を奉るってやつだよ」
- 「あの食事処は『エルフの味』を謳っているが、ハーブを適当に入れてるだけじゃないか。森の恩寵知らずして炉の玉を奉るとはこのことだ」
- 「あの建築家はエルフ式大樹屋敷を再現したと言うけど、外壁を木目調に塗っただけだ。森の恩寵知らずして炉の玉を奉るの典型だな」
語源
エルフの儀式で使われる森の玉は、自然の恵みを時間をかけて結晶化し、さらに流水などによって球状に磨かれた水晶玉である。
一方、ヒト族は森の儀式に興味を示し、表面だけを見て自国の技術で炉の玉(ガラス玉)を作成し、そのまま儀式を模倣しようとした。
しかし、森の玉に込められた「自然を尊び、長い歳月と共にある」という価値観を理解せず、外見だけ近いものを使っても儀式本来の意味を失ってしまっている。
この逸話を受け、「森の恩寵知らずして炉の玉を奉る」という言葉が、形だけを真似る浅はかな行為として広く知られるようになった。
類語
- 「走馬看花」
- 「皮相浅薄」
- 「猿真似」
- 「仏作って魂入れず」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。