異世界創作諺「刹那の光(せつなのひかり)」

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刹那(せつな)の光(ひかり)の解説

意味

長命種であるエルフが、短命種の性急さや儚さを表す際に用いる慣用句。

エルフから見ると、短命種は一瞬で燃え上がる光のように、その限られた人生で成果や進歩を求めて走り回るため、落ち着きを欠いたり、熟考を怠りがちになる。

「刹那の光」は、そんな短命種の輝きと同時に、その後に訪れる儚さをも暗示する表現として使われる。

また、生き急ぐ様や死に急ぐ様を表す言葉として使われることもある。

用例

  • 「ヒト族の兵があそこまで無茶をするのは、やはり刹那の光ゆえか」
  • 「貴殿らが刹那の光と呼ぶように、我らをは生き様よりも死に様を重視するのだ」
  • 「そんな期日では間に合うわけがないだろう。私は刹那の光ではないのだぞ」

語源

エルフは自分達より遥かに寿命の短い種族を「流星」や「火花」に例えてきた。

短命種の集団が村になり、街になり、崩れては再建を繰り返している様を何度も目にし、経験として知っているエルフにとって、短命種の集団は火花や星の瞬きのように感じられた。

そんな短命種の一瞬で燃え尽きる流星の如き生き様を、瞬時に光り輝き、その後すぐ消えてしまう流れ星のイメージが重なったことから「刹那の光」と呼び始めたとされる。

この言葉は、短い期間に成果や成長を求める短命種の性急さを揶揄しつつも、その燃え上がるような情熱や革新力を認める意図も含んでいる。

長命種にはない速さや情熱を感じているからこそ、エルフはこの言葉を使うとき、敬意と警戒の両面を表すのである。

類語

  • 「短命種」
  • 「生き急ぐ」
  • 「死に急ぐ」

注意

この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。

人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)

異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。

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