おすすめWEB小説紹介『迷宮の王』

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迷宮の王

2011年から掲載が始まったので、WEB小説としては古めの作品。

書籍化とコミカライズがされている。

書籍は全三巻で完結しており、コミカライズは連載中だが休載が長いため数年待つと新刊がでる。

作品概要

記憶も経験も継承できずただ迷宮に湧くだけの魔獣が、渇望の果てに、人間のみが神から賜ることができる恩寵を授かった。

これは後に「迷宮の王」と呼ばれる一匹の魔獣の物語。

〈第1部〉強敵を求めて戦い続けたミノタウロスの物語。約7万字。
〈第2部〉迷宮の王に打ち勝つ力を求めて旅に出た少年ザーラの物語。約18万字。
〈外伝〉「ヴァンデッサの盾」60階層台でのミノタウロスの闘い。「春の山辺に降る雪は」ザーラを取り巻く女性たちのその後。「魔獣の見る夢」ミノタウロス最後の闘い。

小説家になろう – 迷宮の王

感想

異世界系作品というよりは、地球の現代人が転移も転生もしていない完全オリジナルのファンタジー作品。

異世界転生物ではなく、純粋なモンスターが主人公というのが珍しい。

モンスターの目的や行動原理が、強さを渇望しているというのもシンプルでよい。

下手に知的な人間のような人格を持つモンスターだと、異世界転生物と大差ない物語になってしまいそうなところを、この作品は迷宮の中で如何にして強くなるかだけを求めている。それがよい。

ただ、この作品は物語が短いのが勿体ない。

もっと掘り下げて描けそうなところを端折っているような性急さがあるので、もっともっとミノタウロスの物語を読みたかった。

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同作者の別作品

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