ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~
2019年から掲載が始まったので、WEB小説としては新しめの作品。
書籍化とコミカライズがされ、アニメ化も決定している。
書籍は十巻まで、コミカライズは十巻まで刊行されている。
作品概要
『小説家になろう』2020年の年間ランキング1位になったこともある人気作。
現代日本人のゲーマーが、ゲームのようにレベルや役職がある異世界に転生する異世界転生物。
山田健一は35歳のサラリーマンだ。やり込み好きで普段からゲームに熱中していたが、昨今のヌルゲー仕様の時代の流れに嘆いた。
そんな中、『やり込み好きのあなたへ』という謳い文句のサイトに惹かれ、ヘルモードの異世界に転生をすることになる。この物語は召喚士アレンによる、なろう小説王道ファンタジーである。
アレンは農奴に転生したため、この世界について何も知らない。
小説家になろう – ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~
10年前、20年前ゲームショップで手に取ったゲームソフトのように、
どんなゲームかも分からない状態から、アレンの物語は始まっていくのであった。
感想
タイトルにヘルモードとあるように、主人公は異世界に行く前に難易度ヘルモードを選んで転生する。
ヘルモードとは、レベルアップするために必要な経験値が他のモードと比べて圧倒的に多く、なかなかレベルアップできないという仕様である。
その代わり、成長限界ないため最終的には他のモードよりも強くなれるという利点もある。
経験値が滅茶苦茶必要なことは転生前の自分が選択したことなので、なかなかレベルアップしないことに腐ることなく地道にレベルアップを目指してモンスター狩りに勤しむ姿は、読んでいて気持ちがいい。
とはいえ、生活するための労働は必要になるわけで、家族を食べさせるために狩りをしたりしていくうちに、農奴だった主人公は徐々に立場を上げていく。
立場が上がると農奴では知り得なかった知識にも触れ、自分が居る世界の状況が分かってくる。
主人公の立場の上昇と合わせるように、徐々に世界の状況を把握していくというのが、物語の展開やスピード感が丁度良い。
チート能力で無双するだったならこうはならないだろう。
また、世界観に広がりがあるので、主人公がいくらレベルを上げてもまた強い奴が現れる。
つまり、ヘルモードというだけあって、やはりずーっとレベル上げに終始するのだ。そこがブレてないのも良い。
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2024年にアニメ化決定の報がでた。