「行いは汝に帰る」『転生特典がものすごくヤバかったので、必死に頑張ってようやく使いこなせるようになったから旅に出ることにした』の架空の諺・慣用句

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行(おこない)いは汝(なんじ)に帰(かえ)る

『転生特典がものすごくヤバかったので、必死に頑張ってようやく使いこなせるようになったから旅に出ることにした』の第29話燃え落ちる木蓮荘と第31話黒い弾丸、にて登場した諺。

「………こいつを見な。これはお前が撒いた麻薬で死んだ腕のいい鍛冶屋の、その弟子の作った短剣だ。お前に止めを刺したのがこの短剣だってことを、胸に刻みつけてから死にやがれ」

 エレネールは目を開けて俺を見て、鈍く光る細身の短剣に視線を移す。

「………そうか。『行いは汝に帰る』という奴じゃのう………」

カクヨム – 第29話燃え落ちる木蓮荘 – 転生特典がものすごくヤバかったので、必死に頑張ってようやく使いこなせるようになったから旅に出ることにした

 転げながら薄青い瞳からボロボロと大粒の涙を零す。

 ここだけ見れば幼気な妖精を虐めるヤバい奴である、が、こいつの実体は汚らしい鱗粉を撒き散らす羽虫だ。

 俺は空中に静止し、妖精メレディを嘲る言葉を投げかける。

『その程度の痛みでピーピー喚くな羽虫。他人にゃもっとひでえことを幾らでもしてきたろうが。『行いは汝に帰る』らしいぜ。いい言葉だなあ?』

カクヨム – 第31話黒い弾丸 – 転生特典がものすごくヤバかったので、必死に頑張ってようやく使いこなせるようになったから旅に出ることにした

意味

『行いは汝に帰る』という諺の意味は作中にて言及されていない。

言葉をそのままを受け取ると、因果応報と同じような意味合いだと推察できる。

因果応報は、過去の行い(善行・悪行)に見合った報いがあるという意味なので、良い報いを受けることと悪い報いを受けることの両方に対して使われる。

『行いは汝に帰る』の『行い』が善行・悪行のどちらも指すのか悪行だけを指すのか、また、『汝に帰る』が良い報い悪い報いのどちらもを指すのか、悪行だけを指すのかは断定できない。

エピソード

この諺は、第29話では人道に反する行いをしてきた敵が敗北を悟って発し、第31話では戦意を喪失していない敵に対して主人公が発した。

作中で『行いは汝に帰る』という諺が使われた場面では、悪行を行った敵に対して使われているため、因果応報よりも悪因悪果の意味合いが強い諺なのかもしれない。

類語

  • 「因果応報」
  • 「善因善果」
  • 「悪因悪果」
  • 「自業自得」
  • 「身から出た錆」

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