戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。
2017年から掲載が始まったので、WEB小説としては新しめの作品。
書籍化されており、九巻まで出版されている。
作品概要
戦国時代にタイムスリップしてた主人公が、織田信長の家臣となって成り上がる物語。
フルダイブ型VRMMOによるSF系シミュレーション《ギャラクシー・オブ・プラネット》の古参プレイヤーである一馬は、ギャラクシー・オブ・プラネット最後の日。
自身が造り上げた宇宙要塞シルバーンと百二十体もの有機アンドロイドと共に、何故かリアルの戦国時代に飛ばされてしまった。
そこで一馬は興味本意で織田信長を見に行ったのだが……。
これはそんな一馬とアンドロイド達の戦国時代でのお話。
日常を中心としたのんびりとした話です。
主人公である一馬とアンドロイドたち、宇宙要塞以外の、戦国時代の歴史的な考察は可能な限り真剣に書いています。
小説家になろう – 戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。
感想
ゲームのサービス終了を迎えたら何故かゲームの世界に残っちゃって現実にも帰れないからゲームの世界で生きていく、という設定の小説よくある。
本作も上記と同じ出だしだが、加えて、ゲームの世界かと思ったら西暦1547年の太陽系を航行しているのだった、という設定。
なんだかややこしい。
近未来なVRゲームがある世界に生きていた主人公が、宇宙戦艦ゲームと同じ遠未来な技術を持ったまま、戦国時代にタイムスリップしてるわけだ。
「近未来な価値観のまま、遠未来な技術を使いたかったってこと? 未来人じゃダメだった? いや、近未来だから未来人なんだけどさ」という気持ちになる始まり方である。
まぁ、この設定は深く考えても仕方がない。
なにせ、この本作品は現代知識無双と未来技術無双を楽しむ作品だからだ。
本作の主人公は、戦国時代に織田信長と出会って、現地でも再現が可能な技術を教えて色々な改革を行いつつ、現地でも再現ができない技術は隠れてこっそり使って、織田信長を盛り立てていく。
アンドロイドやナノマシンなんかが登場して、やりたい放題である。
例えば、宣教師はまだ日本に来てほしくないからという理由でクジラ型の潜水艦で宣教師が乗っている船をひっくり返しちゃったりするぐらいだ。
各話が短く、平易で読みやすい文章なので、ちょっとした隙間時間にサクサク読める、気軽でお手軽な作品だ。
主人公が無双しながら成り上がっていくので、爽快感もある。
軽い気持ちで読んでみるのがオススメだ。
WEB小説掲載サイト
小説家になろう
『カクヨム』の方が先に更新されて『小説家になろう』は遅れて掲載されている。
カクヨム
『小説家になろう』よりも『カクヨム』の方が先に更新される。
話数が多いことでサイトの読み込みが重くなる問題があったらしく、上記小説の続きは下記のページに分割された。
また、前述の小説が長期連載になったことで生じた齟齬や表現の微修正を施した『改・戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。』が下記のリンクにあるが、最新話には全然追いついていないので前述の通常版を読むだけでも問題はない。