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先(さき)を語(かた)れば魔神(まじん)が嗤(わら)うの解説
意味
「先を語れば魔神が嗤う」とは、見通しが立つはずがない未来のことを予測しても意味がない、あれこれ言っても始まらないという意味の諺。
明日すらどうなるか分からないのに何年も先の未来について語るのは、如何に恐ろしい魔神でさえも思わず笑ってしまうほど滑稽である、という考え方に基づいている。
転じて、実現性がなかったり、見通しがはっきりせず、確定していない未来の計画を語る者を冷やかす際にも使われる。
用例
- 「そんなに先のことを気にしても仕方がない。先を語れば魔神が嗤う、とはよく言ったものだ」
- 「お前さんはまだまだ駆け出し冒険者だろうが。竜殺しの名声を語るには早すぎるぞ。先を語れば魔神が嗤うってな」
- 「彼奴はまた遠大な野望を語っていたが、先を語れば魔神が嗤うとはまさにこのことだな」
語源
この諺は、未来を確定的に語ることの愚かさを戒める言葉として生まれた。
数多の神々は絶大な力を持ち、悠久の時を生きる。
しかし、神々ですら世界の運命を完全には操っておらず、神々は賽子を振って地上の者を運命を変え、不完全さを愛でている。
短命の存在が未来を決めつけて語る姿は、多くの神々にとっては愛らしく映ることもあるが、魔神にとってあまりにも滑稽であり、思わず嗤ってしまうという考え方が広まった。
このことから、「先を語れば魔神が嗤う」という言葉が、人の身の程知らずな未来予測を揶揄する諺として定着した。
類語
- 「来年のことを言えば鬼が笑う」
- 「一寸先は闇」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。