目次
だん‐ざい【断罪】 の解説
本来の意味
- 他人の罪や過ちを厳しく裁き、責任を追及すること
例: 「彼の不正行為は公の場で断罪された」 - 法的あるいは道徳的に不適切な行為を糾弾し、その報いを与えること
例: 「歴史の過ちを断罪するのは容易ではない」
異世界用語としての意味
- 主に「悪役令嬢」ものの作品で、物語の中盤から終盤にかけて行われる重要なイベント。悪役令嬢が主人公やヒロインに対して行った過ちや陰謀が暴かれ、周囲から糾弾される場面を指す。
例: 「舞踏会の最中に悪役令嬢が断罪されるシーンが見ものだ」 - 断罪の場ではしばしば、婚約破棄や追放、社会的地位の剥奪など、悪役令嬢にとって決定的な罰が課される。
例: 「断罪された結果、国外追放を言い渡された」 - 場合によっては、主人公が断罪の場を利用して逆転劇を演じるなど、物語の展開を大きく動かす契機となる。
例: 「断罪されるはずだった彼女が、真相を暴いて周囲を驚かせた」
語源
「断」は「決断」や「裁断」を、「罪」は「罪過」や「罪業」を指す。「断罪」は、罪を決定的に裁くことを表す語。
用例
異世界: 「悪役令嬢に転生!? 断罪エンドだけは回避しなきゃ!」
現実: 「歴史上の人物の行為を現代の価値観で断罪するのは慎重であるべきだ」
類義語
異世界: 糾弾、裁判、追放劇
現実: 処罰、非難、裁き
反義語
異世界: 再評価、名誉回復、和解
現実: 許容、赦免、寛容
派生語
断罪エンド(物語の結末として悪役が処罰されること)、断罪シーン(物語のクライマックスで罪が暴かれる場面)、断罪イベント(物語の中で罪が追及される特定の展開)
補足
断罪は、特に「悪役令嬢もの」の物語において重要なドラマ性を持つ要素として頻出する。
読者にカタルシスを与える場面でありながら、悪役令嬢の過去や動機が詳細に描かれることで、単なる「罰」の描写以上の深みを持たせることもある。
また、主人公が悪役令嬢に転生・憑依する物語の場合は、物語の一話目で断罪シーンから始まり、婚約破棄されてから物語が進むことが多い。