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若竜、古竜の足跡を見て挑まず
『邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか』の第四巻第六章「とある老将の出陣」にて、グラン・デュ・メーメルが暗に脅されているとは分かりつつも任務を拝命するシーンでシーナウから発せられた言葉。
グラン・デュ・メーメルは覚悟を決めた。
「よろしい、シーナウ殿の言葉ももっともであるな。その重大な任務とやらを、お聞かせ願おう」
「おお、引き受けてくれるか。安心した」
「”老いたオークはゴブリンにも劣る”という言葉もあります。期待に沿えるかどうか」
「”若竜、古竜の足跡を見て挑まず”とも言う。将軍にならやり通せるはずだ」
「して、その任務とは」
『邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか』第四巻 第六章 とある老将の出陣
意味
意味は作中で言及されていない。
諺をそのままの意味で受け取ると、下記のように解釈できる。
- 「若竜」:力を得始めたばかりの存在。
- 「古竜の足跡」:先人(あるいは先代)の偉大な業績や圧倒的な力の証拠。
- 「挑まず」:無謀な正面対決を避け、身の安全や損失を最小限に抑える行動。
つまり「若輩者は偉大な先達に無謀に挑むことはないであろう」という意味合いが推測される。
エピソード
「若竜、古竜の足跡を見て挑まず」とは、『邪神に転生したら配下の魔王軍がさっそく滅亡しそうなんだが、どうすればいいんだろうか』の第四巻第六章「とある老将の出陣」にて登場した言葉。
このシーンは、老将グラン・デュ・メーメルは任命された任務を拝命したくないが、親族を人質に取られているという脅しを受けているため不本意ながら任務を拝命したシーンである。
つまり、老将グラン・デュ・メーメルが「任務は拝命したが老いた自分では期待に沿った成果が出せるかはわからないぞ」と不承不承に拝命したことを伝えてきたため、シーナウは「偉大な老将であるあなたの過去の実績を鑑みれば問題なく成果を出せるはずだ」と返したと考えられる。
類語
- 「亀の甲より年の功」
- 「老馬の智」
- 「老いたる馬は道を忘れず」
- 「医者と味噌は古いほどよい」
- 「医者と坊主は年寄りがよい」
書籍化
同作者の別作品
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