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驕(おご)れる者(もの)は目(め)にも留(と)まれぬの解説
意味
神への感謝の祈りを怠る傲慢な魔法使いは、神の視界にさえ映らず、結果として魔法の力が弱まり、やがては魔法が使えなくなるという戒めを示す諺。
転じて、魔法使いに限らず、思い上がった振る舞いをする者は長くその身を保つことはできない、という意味で広く使われるようになった。
用例
- 「出発は待ってくれ、まだ祈りを捧げている途中だ。驕れる者は目にも留まれぬって言うだろう? うちの魔法使いは信心深くてね」
- 「驕れる者は目にも留まれぬ。あの高慢さでは彼の家門は長くないだろうさ」
- 「栄華を極めた王国も内乱によって滅びた。驕れる者は目にも留まれぬとは正にこのことだ」
語源
ある魔法使いが、神への正式な祈りとされる完全詠唱を行わず、詠唱破棄により魔法を発動し続けた結果、魔法の力を喪失したという逸話に由来する。
この魔法使いは、もともと常人離れた魔力量を有し、詠唱破棄による即時発動で他者以上の魔法出力を誇っていた。
初めこそ詠唱破棄後にも神への祈りを欠かさなかったが、次第にその祈りの頻度は一日一度、数日おき、一週間おきと減少し、最終的には祈りを捧げなくなった。
その後、魔法使いの魔法出力は目に見えて減衰し、遂には魔法が発動しなくなった。
周囲の者は、突然の魔法喪失に恐怖を抱き調査したところ、彼が神への祈りを蔑ろにしていたことが明らかとなった。
この逸話は、神への感謝を忘れ傲慢に振る舞う者は神の加護が損なわれ、神の視界に入ることすら叶わず魔法を失う、という教訓として伝えられ、「驕れる者は目にも留まれぬ」と称されるようになった。
類語
- 「驕れる者は久しからず」
- 「驕る平家は久しからず」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。