目次
いせかい‐しょうかん【異世界召喚】 の解説
本来の意味
- 神秘的な力や儀式によって、別の存在を現実世界に呼び寄せる行為。特に宗教的な儀式や伝説に見られる概念
例: 「古代の魔術師たちは異世界召喚を試みたと言われる」
異世界用語としての意味
- 異世界の住民が魔法や儀式を用いて現実世界から主人公を異世界に呼び寄せる設定。しばしば「救世主」や「勇者」としての役割を課せられる。
例: 「異世界召喚され、魔王を討つことを命じられた」 - 多くの場合、主人公は異世界で特別な能力やステータスを与えられ、他のキャラクターとは異なる「チート級」の活躍を見せる。
例: 「異世界召喚されたら、全ステータスがMAXだった」 - 物語上では「選ばれた者」としての特別感を演出するが、召喚される側の同意がないことが多く、その倫理性に疑問を呈する場合もある。
例: 「勝手に異世界召喚した上に魔王を退治しろだって?」
語源
「異世界」と「召喚」の合成語。「召喚」は本来、魔術や霊的な儀式による呼び寄せを指すが、異世界ファンタジーでは主人公を舞台に導入する手段として使用される。
用例
異世界: 「異世界召喚といえばチートは定番だよな」
現実: 「また異世界召喚もの? 読み飽きたよ」
類義語
異世界: 異世界転移、異世界転生、異世界呼び出し
現実: 招致、勧誘
反義語
異世界: 異世界からの帰還、召喚の解除
現実: 自発的な訪問、移住
派生語
勇者召喚(異世界で特定の役割を担うために呼び寄せられる設定)、召喚魔法(召喚を可能にする魔法技術)、召喚失敗(不完全な召喚によるトラブル)
補足
異世界に召喚される物語の定番は、主人公が勇者召喚や聖女召喚と呼ばれる儀式や魔法で異世界に召喚されるというものが定番である。
王道な展開は、本当に勇者や聖女の役割を担い、最終的には元の世界に戻るという物語だ。
最近のWEB小説ではその王道から少しずらして、召喚魔法を使った王族が実は悪者という展開も増えている。
例えば、下記のような展開がある。
- 召喚直後の混乱した状況を利用して洗脳魔法や隷属魔法を使い、抵抗できないようにして、いいように利用する。
- 都合のいい情報だけを与えて死地に向かわせる。
この場合、勇者や聖女は王族からの命令に表面上従うが、なんとか王族の支配から逃れて復讐しようとする物語となる。
また、王道展開から少しずらした展開の別パターンとして、主人公が召喚魔法に巻き込まれた一般人というパターンもある。
勇者や聖女となる人間が召喚魔法によって異世界に転移するという王道展開の際に、たまたま魔法陣の近くにいた一般人が召喚魔法に巻き込まれて一緒に異世界に転移してしまう、という展開だ。
この場合、主人公は役目もないし地球にも帰れないので、異世界のことを学びながらどう生きるか模索する展開が多い。
例えば下記のような展開がある。
- しばらく生活できる金銭を渡されて城下町に放り出され、後は自由に生きる。
- 王城で異世界の基本知識を学ばせてもらい、王城で仕事をし始める。
王族が悪者という設定の場合は、一般人は始末されることも多く、例えば下記のような展開がある。
- しばらく生活できる金銭を渡して城下町に放り出し、後日暗殺する。
- 勇者や聖女に対する人質として城に幽閉する。