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薬屋のひとりごと
2011年から掲載が始まったので、WEB小説としては古めの作品。
書籍化とコミカライズがされ、アニメ化もしている。
書籍は十五巻まで、コミカライズはスクウェア・エニックス版が十四巻まで、小学館版が十九巻まで刊行されている。
作品概要
中華風後宮物で、ミステリー要素もある。
架空の中華風な世界観で、異世界転移物でも異世界転生物でもないし、ファンタジー要素もない。
薬草を取りに出かけたら、後宮の女官狩りに遭いました。
花街で薬師をやっていた猫猫は、そんなわけで雅なる場所で下女などやっている。現状に不満を抱きつつも、奉公が明けるまでおとなしくしていようと思うのだが、彼女の好奇心と知識はそうはさせない。
ふとした事件を解決したことから帝の寵妃や宦官に目をつけられることになる。
早く市井に戻りたい、猫猫はきょうも洗濯籠を片手にため息をつくのだった。
小説家になろう – 薬屋のひとりごと
感想
本作は、後宮物なので、後宮の妃同士の政治的なドロドロがあったり、それによって事件が起きて主人公がそれを謎解きするというミステリー要素もある。
序盤は、ありがちな設定だなぁと思いながら読み進めていくと、謎解きの妙よりもキャラ萌えとして楽しめる小説だと感じた。
本作の主人公は、中高生の女子が見てたら嵌りそうな要素がいっぱいある。
- ヒエラルキー上位にいる人を俯瞰で見るタイプで、一歩引いた立ち位置を好む所謂やれやれ系
- 周りの女子が黄色い声を上げるような男に対して興味がなく、色恋に関心を示さない
- 自分の好きな薬学に関することには前のめりなオタク気質
- 文字を読めるし教養もあるため、ヒエラルキー上位の高位の方からも一目置かれ頼りにされている
- 育った場所が娼館だったこともあり、美少女とバレるといいことがないと経験から知っているので、普段は不細工に見えるように化粧をしている
- 色々あって、美男子から惚れられている
多感なお年頃の中高生が見たら、これは嵌っちゃうよ。
謎解き要素もちゃんとしてるし、主人公のバックボーンも色々ありそうだぞ、と匂わせてちゃんと回収していくし、ストーリーの方もしっかりとしている。
謎解きに度肝を抜かれるとか衝撃の結末とかそういった劇的な物語展開はしないが、キャラが魅力的なのでむしろそれぐらいが丁度いい塩梅なのかもしれない。
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WEB掲載漫画 – サンデーうぇぶり
サンデーうぇぶり

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誘拐された挙句、とある大国の後宮に売り飛ばされた薬屋の少女・猫猫(マオマオ)。年季が明けるまで大人しくしようと決めていた猫猫だったが、あるとき皇帝の子どもたちが…
一話試し読みWEB掲載 – 月刊ビッグガンガン
映像化
アニメ化
シーズン1、シーズン2が放送済み。
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薬屋番外編
薬屋のひとりごとの番外編、というか後日談。