目次
両肩(りょうかた)が騒(さわ)がしいの解説
意味
「両肩が騒がしい」とは、他者と意思疎通できない状況を表す慣用句。
異世界からの落ち人には時々言葉が通じない者がいる。
その落ち人の両肩には常に鳥が留まっており、その鳥が常に騒がしく鳴いているため、相手の言葉を聞き取れず、自分の言葉も相手に通じない。
そんな、言葉が通じず意思の疎通ができない状況を指す慣用句である。
転じて、意見が合わない状況や話が噛み合わない状況を指して使われるようになった。
用例
- 「また落ち人か。しかも両肩が騒がしい奴だ。今年は”チキュウ”から落ちてくる奴が多いらしい」
- 「両肩が騒がしい落ち人ってのはな、先祖が神様を怒らせちまったらしい。そんで、罰として会話ができないようにされたんだとさ。一体何をしたらそんな怒りを買うんだか……」
- 「ふむ、お二人とも両肩が騒がしいご様子。なにか誤解があるのでしょう」
- 「両肩が騒がしいだけで、議論にならん。互いに意地を張り合っているだけではないか」
- 「平民というのはいつも両肩が騒がしいものだ。だからこそ貴族が導いてやらねばならんのだ」
語源
両肩に騒がしく鳴いている鳥が留まっているのは決まって落ち人で、この鳥の声が落ち人の言葉をかき消し、さらに相手の言葉を聞き取れなくする。
この状態を「両肩が騒がしい」と表現し、転じて言葉が通じない状況を指す慣用句となった。
また、魔力を用いて「消音の魔法」を使うことで落ち人の両肩に留まる鳥の声を封じ、言葉を通じさせることが可能である。
落ち人はこれを「”ホンヤク”魔法」と呼び驚嘆するが、実際には単に邪魔な音を消しているに過ぎない。
なお、”チキュウ”出身の落ち人以外にはこの現象が見られないため、特に”チキュウ”出身の落ち人の特徴として広く知られるようになった。
また、”チキュウ”出身の落ち人は魔力を持たない者が大半のため、自身の両肩の鳥を知覚することができない場合が多い。
類語
- 「話が噛み合わない」
- 「水掛け論」
- 「バルバロイ(意味のわからない言葉を話す人の意)」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。