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炉(ろ)の玉(たま)の解説
意味
「炉の玉」はエルフの慣用句で、高温の炉で砂や鉱物を溶かして作られる人工のガラス玉を指す。
森の資源を消費して作られるため、森を尊ぶ文化圏では忌避されがちな側面も持つ。
森の玉(水晶玉)の紛い物という侮蔑的な意味合いで使われる言葉である。
因みに、球体ではないガラス細工やガラスの工芸品に対して「炉の玉」と呼ぶことはない。
用例
- 「エルフの女王に炉の玉を献上するなど、我らを愚弄する気か」
- 「ヒト族は儀式に炉の玉を用いると聞く。嘆かわしいことだ」
語源
エルフが儀式に用いていた大きな水晶玉を見たヒト族が、見様見真似で再現したことが始まりとされる。
ヒト族の価値観では、より大きくより完全な真球に近い形状であるほど価値が高いとされているが、それはエルフが用いていた大きな水晶玉に近づけるという目標があったためである。
エルフからすると、森の資源を消費して高温の炉を使って作ることが儀式の意味から外れており、不愉快な存在である。
また、水晶ではなく硝子であることも相まって、森の玉の紛い物という意味で「炉の玉」と呼ばれるようになった。
類語
- 「ガラス玉」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。