だんじょん‐けいえい【ダンジョン経営】 の解説
本来の意味
- 一般的な意味としては存在せず、異世界系作品やファンタジーの創作内で特有の概念として使用される。
- 「経営」という言葉は、組織や事業を管理・運営する行為を指す。
異世界用語としての意味
- 特別な人間がダンジョンマスターとしてダンジョンを管理運営し、ダンジョンを成長させるために冒険者を誘引する仕掛けを施していく物語を指す。
例: 「ダンジョンマスターに異世界転生か。前世の職業がゲームのレベル設計者で助かったよ」 - ダンジョンそのものが意思を持つ存在として描かれ、成長や拡張を行いながら冒険者に挑戦を与えるシステムとして機能する。
例: 「モンスター配置やトラップ設計は、ダンジョンマスターの腕の見せ所だ」 - 現地の人間がダンジョンを運営・管理し、冒険者を誘引して利益や成長を図る行為を指す。
例: 「領主はダンジョン経営を通じて、冒険者を鍛えながら財宝を蓄えていった」
語源
「ダンジョン」と「経営」の組み合わせによる造語。
「経営」という言葉が持つ管理や運営の意味と、ダンジョンという架空の冒険の舞台を融合させた表現。
用例
異世界: 「シムシティの知識だけでダンジョン経営が出来てたまるか!」
現実: 「このリアルタイムシミュレーションゲームはダンジョン経営がメインコンテンツとなっている」
類義語
異世界: ダンジョン運営、迷宮の管理者、塔の管理者
現実: 経営シミュレーション、リソース管理、事業運営
反義語
異世界: ダンジョン攻略、迷宮崩壊、廃墟化
現実: 放置、倒産、経営破綻
派生語
ダンジョン設計(ダンジョンの構造や罠をデザインすること)、ダンジョン防衛(侵入者からダンジョンを守る行為)、ダンジョン育成(ダンジョンそのものを成長させる概念)
補足
ダンジョン経営は、異世界系作品の一ジャンルである。
異世界の現地住人が条件を満たすとダンジョンマスター(管理者)となってダンジョンを経営するパターンもあれば、ダンジョンマスターとして地球から異世界転移・異世界転生してくるパターンもある。
ダンジョン経営を行う作品では下記のような類似点がある。
- ダンジョンを成長させるために現地人をダンジョンに誘い込む必要がある
- ダンジョンに入った現地人をダンジョン育成の糧にする
- ダンジョンから地上に持ち帰った品は希少価値が高い
- ダンジョンコアと呼ばれるダンジョンの心臓部が存在する
- ダンジョンコアが破壊されるとダンジョンは崩壊する
- ダンジョンコアが破壊されるとダンジョンマスターも死亡する
ダンジョン経営は大別すると地上の現地人と敵対するか共生するかの二択となる。
ダンジョンが存在することで地上に悪影響があるという設定の場合、冒険者が率先してダンジョン攻略に乗り出すため、ダンジョンマスターはダンジョンコアを破壊されないよう防衛する必要がある。
また、ダンジョンの存在自体は地上に悪影響を及ぼさない場合は、ダンジョン産の品が地上で取引されてダンジョンを油田や鉱山のような資源として扱われるパターンもある。
ダンジョン経営は、戦闘に重きを置いた防衛戦メインの物語にもなるし、どんな魅力的な品を提供するか苦心する内政メインの物語にもなる。もしくはその両方を兼ねることもある。