婚約破棄(こんやくはき)とは? 意味・読み方・使い方

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こんやく‐はき【婚約破棄】 の解説

本来の意味

  1. 婚約関係を解消すること。婚約者同士が結婚の約束を取りやめる行為を指し、両者の合意による場合も、一方的な破棄の場合もある。
    例: 「婚約破棄を巡って裁判沙汰になるケースもある」
  2. 現実世界では、法律上の問題や感情的なトラブルに発展することも多い行為。

異世界用語としての意味

  1. 主に貴族社会を舞台とする異世界作品で、物語の重要な転機として登場するイベント。特に、主人公(多くの場合女性)が公衆の面前で婚約者に婚約破棄を宣言されるシーンが頻出する。
    例: 「王太子が突然婚約破棄を宣言し、主人公が窮地に立たされた」
  2. 婚約破棄の理由として、「他に好きな人ができた」「主人公が陰謀に巻き込まれた」「偽りの悪行が暴かれた」といった展開がテンプレ化している。
    例: 「婚約破棄の場で主人公が冷静に反論し、周囲を感服させた」
  3. 最近では、主人公自身が婚約破棄を宣言する逆転パターンも人気で、これにより新たな恋愛や冒険が始まることが多い。
    例: 「主人公が堂々と婚約破棄を宣言し、次の人生を切り開いた」

語源

婚約(結婚の約束)と破棄(取り消し)を組み合わせた言葉。現実世界でも使用されるが、異世界作品では物語の重要な要素として独自の意味合いを持つ。

用例

異世界: 「婚約破棄を宣言された主人公が、逆に新たな幸運を掴む」
現実: 「婚約破棄が原因で長い法廷闘争に発展した」

類義語

異世界: 契約破棄、婚約解消、婚約無効
現実: 破談、縁切り、婚約取り消し

反義語

異世界: 婚約成立、結婚、愛の成就
現実: 成婚、婚約継続、婚約履行

派生語

婚約破棄騒動(婚約解消を巡る騒ぎ)、婚約破棄の反撃(主人公が状況を逆転させる展開)、婚約破棄ルート(ストーリー分岐の一つ)

補足

婚約破棄は異世界作品における非常に人気の高いテーマであり、特に「悪役令嬢もの」ではほぼ必須のイベントと言える。

公の場での婚約破棄宣言は、主人公が屈辱を味わうだけでなく、その後の物語の起爆剤となることが多い。

一方で、これを逆手に取って主人公が輝きを放つ場面や、新たな運命の扉を開く展開も多い。

テンプレート的な展開が批判されることもあるが、逆転劇や意外な展開を盛り込むことでカタルシスが得やすい舞台装置として機能している。

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