おすすめWEB小説紹介『侯爵嫡男好色物語』<R18>

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侯爵嫡男好色物語

2016年から掲載が始まったので、WEB小説としては新しめの作品。

コミカライズがされており、七巻まで刊行されている。

作品概要

R18の年齢制限あり。日本人がファンタジー世界に転生する異世界転生物。

現代日本でサラリーマンをしていた男は、なぜかファンタジー中世っぽい異世界に転生した。
転生先は国でも有数の大貴族の侯爵家。

12歳になったある日、彼は父親であるクオルデンツェ侯爵に呼び出される。

「城下の娘でも我が家のメイドでも構わない。女を知りなさい」

貴族の力で女性を脅し好き放題にできる権限を父から得た彼・ウィルクは下半身の赴くままに生活をすることになった。


主人公はクズです。無理矢理ヤってしまうことに何の抵抗もありません。
そのくせ、らぶえっち大好きです。

ノクターンノベルズ – <男性向けR18> – 小説家になろう – 侯爵嫡男好色物語

感想

まず、ずーっと性交している作品である。

よくある異世界系作品のハーレム物のような主人公が手を出さないけど女性キャラだけが増えていく作品とは違い、本作の主人公は貴族の権力を振りかざして目に付く女性と性交しまくる下半身に脳みそがあるようなタイプのキャラクターである。

そのため、特段に好感が持てるキャラクターというわけでもないのだが、自分に正直という点では悪くないキャラクターでもある。

本作の世界観では敵軍にいた貴族を討ち取った場合、こんがり焼いて町に吊るして晒し者にすることで自分の武勇を知らしめるという風習があるのだが、主人公は日本人的価値観で「いや、それは流石に……」という具合に周囲からいくら説得されてもやらない。

じゃあ権力に物を言わせて性交するのはどないやねん、という話ではあるのだが、要はこの主人公は自分のやりたいことはやるし、やりたくないことはやらないという軸がブレないキャラなのである。

本作の第一部は性交パートが多いのだが、その合間に描かれる本作の世界観が意外と楽しめる。

この世界の貴族が何故偉いか。強いから偉いのである。

この世界には超大型の魔獣が存在し、その魔獣は土地を腐らせ疫病を撒き散らす。正しく災害だ。

そんな魔獣に対抗出来うる力を持っているのが貴族であり、強力な魔法攻撃によって魔獣から領土と平民を守ることが貴族の義務である。

だから、平民は災害から守ってもらうために貴族の庇護下にあるし、平民が反乱や革命を起こそうにも生物としての強さで敵わない。

そんな生存競争の厳しい世界観が性交パートの合間合間で描かれるので「おお? 思ったよりもちゃんと異世界ファンタジーだな?」と楽しめる。

第二部からは他家から見た主人公の描写も増えてきて真っ当に異世界ファンタジーしている。

話が進むごとに戦記物の様相を呈してきて、「エロいことするだけのお猿さん小説かと思ったら異世界ファンタジーとしても面白いんか~い」となる。

WEB小説掲載サイト

ノクターンノベルズ – <男性向けR18> – 小説家になろう

性的な表現があるため年齢制限あり。

書籍化

コミカライズ

WEB掲載漫画 – マグコミ

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