異世界創作諺「エルフの報恩、孫の代(えるふのほうおん、まごのだい)」

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エルフの報恩(ほうおん)、孫(まご)の代(だい)の解説

意味

ヒト族の間で語り継がれる「エルフの報恩、孫の代」とは、エルフは時間をかけても必ず恩を返すという教訓的な諺。

特に、自ら進んで返礼を求めなかった相手に対しても、決して忘れず長い時を経てからでも恩を返すという意味合いをもつ。

転じて、エルフに対してだけでなく、自分への見返りを求めない善行を行うと巡り巡っていつかは自分や身内に善行として戻ってくる、という意味でも使われるようになった。

用例

  • 「じいちゃんがエルフを助けてたなんて知らなかったけど、エルフの報恩、孫の代って本当なんだな」
  • 「確かにこの前ドワーフの旅人を助けたな。不愛想で礼も言わずに行っちまったよ。まぁ、エルフの報恩、孫の代と言うし、気にしちゃいないがね」
  • 「あそこの宿屋、どんな種族でも分け隔てなく受け入れるんだ。あんまり儲からないらしいけど、本人曰く『エルフの報恩、孫の代』ってやつだとさ」

語源

かつて、ヒト族の大国が衰退寸前のエルフの森を援助した時代があった。

当時、エルフの地は食糧難に陥っていたが、エルフは外部に助けを求めることを躊躇していたという。

見るに見かねたヒト族の王は、自国の食料庫を開放し、惜しみなくエルフに送った。

ヒト族の王は見返りを求めず「ただ友を助けたかったのだ」とエルフに伝えたという。

エルフはこの支援を深く胸に刻み、六十年余りの時を経て国力を回復すると、今度は森の恵みを携えてヒト族の国を訪れた。

エルフは王や貴族、民衆に至るまで幅広く恩返しの贈り物を配ったとされる。

孫の代が来るほどに月日が流れてもなお恩義を忘れなかったエルフの姿勢が、ヒト族たちの驚嘆と尊敬を集め、この出来事が「エルフの報恩、孫の代」という諺の由来となった。

類語

  • 「情けは人のためならず」

注意

この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。

人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)

異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。

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