異世界創作諺「牛頭の静謐破るが如し(ごずのせいひつやぶるがごとし)」

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牛頭(ごず)の静謐(せいひつ)破(やぶ)るが如(ごと)しの解説

意味

「牛頭の静謐破るが如し」とは、ある状況では知らないままでいる方が心穏やかに過ごせるのに、無駄に事実を探ったり知ろうとすることで心の平安を失ってしまうことを指す諺である。

無理に自分から問題を引き寄せたり、触れるべきではない事柄に足を踏み入れることで、平穏だった状況が乱れることを示唆している。

用例

  • 「あまり調べすぎない方がいいぞ。牛頭の静謐破るが如しってな。知りすぎた奴の末路ってのは大体決まってるもんさ」
  • 「牛頭の静謐破るが如しって言うだろう? 世の中には知らない方が幸せなこともあるんだ」
  • 「好奇心、知識欲。大いに結構! しかし、牛頭の静謐破るが如しとも言う……。身の丈に合わぬ欲は身を亡ぼすよ?」

語源

この諺は、ダンジョンのボス部屋にいる階層主の生態に由来している。

ミノタウロスは初心者向けダンジョンの階層主として定番の存在である。

ダンジョンの階層主といえばミノタウロスという印象があるため、この諺ではボス部屋のモンスターという意味でミノタウロスが使用されている。

また、ボス部屋にいる階層主は、ボス部屋に冒険者が足を踏み入れるまで一切攻撃することがなく、大人しく静かに待機する特性がある。

しかし、冒険者がボス部屋に足を踏み入れた途端、階層主は臨戦態勢をとり冒険者を容赦なく攻撃し始める。

知らなければ問題なく過ごせたのに下手に知ろうとしてしまったばかりに自らの首を絞めることになる状況を、階層主のこのような変化に準えた諺。

類語

  • 「知らぬが仏」

注意

この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。

人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)

異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。

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