異世界創作諺「蔓が絡む（つるがからむ）」

蔓（つる）が絡（から）むの解説

意味

エルフの生活圏に特有の比喩表現で、困難な状況や抜け出しづらいしがらみに囚われることを指す。

元々は、除去が非常に困難な蔓科植物を切り払おうとする際の苦労に由来する。

蔓は絡みつく力が強く、切ろうとしてもすぐに新しい芽を伸ばし、絡まりを強化する特徴を持つ。

この性質から「蔓が絡む」という言葉は、何度も試みても解決に至らない複雑な問題や、対人関係、契約などから抜け出せない様子を象徴するようになった。

用例

• 「貴族のあの提案は一見魅力的ですが、受け入れると蔓が絡むことになります。陛下、お考え直しください」
• 「その盟約は交わしてはならぬ。一度結べば蔓が絡むが如く、逃れる道は閉ざされるぞ」
• 「あいつの裏の顔を知らずに仲間に引き入れたら、後で蔓が絡むなんてことになりかねないぞ」
• 「そこの宝箱、どう見ても罠だろう？　開けたら蔓が絡む羽目になるのは目に見えてる」

語源

エルフの森には「絡み蔓（からみづる）」と呼ばれる植物が自生している。

この蔓は樹木や建物に絡みつき、成長力が非常に強いため、一度絡まれると切り払うのが非常に困難である。

絡み蔓を除去する作業はエルフにとっても大きな労力を要することから、「蔓が絡む」という言葉は、抜け出すのが困難な状況の比喩として定着した。

また、絡み蔓は一見美しい花を咲かせるが、その美しさに気を取られて放置すると手が付けられなくなるため、最初の対応が重要だという教訓も含まれている。

類語

• 「泥沼にはまる」