「神事は神の奇跡なり、人事は人の軌跡なり」『異世界コンサル株式会社』の架空の諺(ことわざ)・慣用句

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神事は神の奇跡なり、人事は人の軌跡なり

『異世界コンサル株式会社』の149話にて登場した架空の宗教の一節。

「神事は神の奇跡なり、人事は人の軌跡なり、か」

と、クレメンテが呟いた。すると、残りの2名も「然り、然り」と頷いている。

俺はよく知らないが、何か神書の聖句の一節であったのだろうか。

これまで彼らを覆っていた険のある気配が、急に薄らいだように見えた。

カクヨム – 第149話 事実と真理 – 異世界コンサル株式会社

意味

意味は作中で言及されていない。

諺(神書の一節)をそのままの意味で受け取ると、下記のように解釈できる。

  • 「神事は神の奇跡なり」とは、​神の領域に属する事象や出来事は、人間の力では制御できない奇跡的なものであることを示していると思われる。
  • 「人事は人の軌跡なり」とは、​人間の行動や努力の積み重ねが、結果として軌跡を形成することを示していると思われる。

エピソード

この諺(神書の一節)は『異世界コンサル株式会社』第149話にて、主人公が用意した課題の資料について​助祭が矛盾を指摘する場面で登場した。

この場面は、政治的に少しのミスも許されない教会での常識を持っていた助祭達が、これから行う事業は市井を相手にしたものであり、市井のミスが発覚したら糾弾するのではなく、その問題を解決しなければならないことに気づいた瞬間である。

前提として、この助祭達は冒険者である主人公を下に見ており、主人公が自分たちを指導することを快く思っていない。

また、助祭同士は競争相手であるため互いに協力しようとせず、厳格な教会では少しのミスが政治的に命取りになりかねないため、助祭達は個々人で課題を進めようとする。

助祭の一人が主人公が用意した資料にある矛盾があることを発見した際に、鬼の首を取ったように主人公を責め立てようとしたが、主人公はそれを単なるミスではなく、現実で発生しうる問題を再現したのだと助祭に指導した。

主人公を責め立てようとした助祭が「神事は神の奇跡なり、人事は人の軌跡なり」と呟き、他の助祭たちも同意し、この言葉をきっかけに、彼らの態度は協力的なものへと変化し、問題解決に向けた具体的な行動が始まる。​

類語

  • 「人事を尽くして天命を待つ」

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