異世界創作諺「血染めの十二家紋(ちぞめのじゅうにかもん)」

目次

血染(ちぞ)めの十二家紋(じゅうにかもん)の解説

意味

味方がまだ健在だと信じて孤立無援の状況を耐え続けていたが、周囲を取り囲む敵の様子から「すでに自国は陥落し、自分たちだけが取り残されている」と知ったときの絶望的な状況を指す諺。

転じて、まわりが敵や反対者ばかりである場面で使われる言葉となった。

用例

  • 「良かれと思って助言をしていたら、派閥の中で血染めの十二家紋になってしまった」
  • 「あいつ、働きもせず昼から酔い潰れているせいで、家庭では血染めの十二家紋らしいよ」
  • 「何も悪いことをしていないのに、なぜ私が血染めの十二家紋に陥っているのだろうか」

語源

武家の名門サクボウ家の長子であり智将として名高かったグン=サクボウは、王命により重要拠点である貿易都市を守り続けていた。

友軍からの報せのないまま孤軍奮闘していたが、ある日、他家の旗印が目に留まり、友軍が支援に来たのかと安堵した。

しかし、よく見れば他家の旗印を掲げていたのは敵軍であった。

十二の武家の家紋が血で汚され、もはや味方が居ないことを悟ったグン=サクボウは、兵たちと共に嘆きの声を上げた。

この出来事が「血染めの十二家紋」と呼ばれるようになり、敵に囲まれ力が及ばない絶望的な状況を表す諺となった。

類語

  • 「四面楚歌」
  • 「八方塞がり」

注意

この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。

人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)

異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。

目次