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せい‐じょ【聖女】 の解説
本来の意味
- キリスト教などの宗教において、聖なる行いをした女性。また、聖人に列せられた女性を指す。
例: 「聖女ジャンヌ・ダルク」 - 比喩的に、気高く清らかな心を持つ女性を表現する際に用いられる。
例: 「彼女はまさに聖女のような人だ」
異世界用語としての意味
- 異世界において、世界を救うとされる神聖な存在。治癒や浄化の力を持ち、時に魔王や災厄を討つ役目を担う。
例: 「あなたこそがこの世界を救う聖女です!」 - 主に物語の展開上、男性キャラクターから崇拝される対象として描かれるが、しばしば自分の意思より周囲の期待に振り回される。
例: 「聖女様、どうかこの国をお救いください!」 - 読者から見て物語のご都合主義を象徴するキャラクターの一形態。現実感よりも物語の都合を優先した設定が多い。
例: 「いつの間にそんな万能スキルを覚えたの?」
語源
「聖」は神聖、清らかを意味し、「女」は女性を表す。
「聖女」という語自体は宗教的背景を持つが、異世界系作品においては主に「便利キャラクター」の意味合いが強い。
用例
異世界: 「聖女がいなければこの戦争には勝てなかった」
現実: 「聖女と呼ばれる彼女の慈悲深さは人々の尊敬を集めた」
類義語
異世界: 巫女、女神、選ばれし者
現実: 聖母、神女、修道女
反義語
異世界: 魔女、邪教徒、不信者
現実: 世俗的な女性、悪女
派生語
異世界: 聖女召喚(聖女を異世界に呼び寄せる儀式や魔法)、偽聖女(真の聖女と対立する存在)
現実: 聖女崇拝(宗教的な女性聖人への信仰)
補足
現実世界では宗教や歴史的背景を伴う厳かな意味合いを持つ言葉だが、異世界系作品では設定の一部としてカジュアルに扱われる。
異世界から召喚された主人公などの一意の存在としての「聖女」もあれば、単なる役職として「聖女」という言葉が使われる作品も多い。
後者の場合は、凄腕のヒーラーを聖女と呼称したり、聖女の選抜試験で競い合う、といった描かれ方をする。