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スクロール【scroll】 の解説
本来の意味
- 英語 “scroll” に由来し、巻物や長い紙に文字や絵を記した記録媒体を指す。
例: 「中世の学者たちは、重要な知識を羊皮紙のスクロールに記録していた」 - 歴史的には、古代エジプトのパピルス文書や、中国・日本の巻物などがスクロールとして使用されていた。
例: 「この寺院には、千年以上前に書かれた貴重なスクロールが保管されている」
異世界用語としての意味
- 一度使用すると消滅する、魔法が封じ込められた巻物。
例: 「敵が迫っていたため、緊急用の転移スクロールを使用した」 - 魔法適性がない者でも使用できるアイテムとして機能し、特定の呪文や魔法効果を発動できる。
例: 「戦士でもスクロールを使えば、強力な魔法を扱える」 - 使用後は燃え尽きるか、力を失って紙片となることが多く、消耗品としての性質を持つ。
例: 「スクロールを使い終えた瞬間、それは灰となって舞い散った」 - 作品によっては、スクロールに記された魔法を学習できる設定も存在するが、消耗品としての役割が主流である。
例: 「このスクロールを読めば、失われた魔法を習得できるかもしれない」
語源
英語 “scroll” から派生。元々は記録媒体としての巻物を指すが、異世界作品では主に「魔法を封じ込めた巻物」として扱われる。
用例
異世界: 「スクロールを使えば、強力な魔法を一度だけ発動できる」
現実: 「歴史的なスクロールの研究が進められている」
類義語
異世界: 魔法の巻物、呪文書、封印札、呪符
現実: 巻物、古文書、パピルス
反義語
異世界: 魔導書(何度も使用できる)、魔石(スクロールと異なる魔力の媒介体)
現実: 印刷書籍、電子書籍、現代の紙媒体
派生語
攻撃スクロール(火炎や雷などの攻撃魔法が込められたもの)、回復スクロール(治癒魔法を発動するもの)、転移スクロール(使用者を遠方へ瞬間移動させるもの)
補足
異世界作品におけるスクロールは、消耗品としての特性が強く、使い捨ての魔法アイテムとして描かれることが多い。
これにより、通常は魔法を使えないキャラクターでも一時的に強力な魔法を扱える手段となる。
スクロールは、主人公が仲間を連れず単独でダンジョン攻略する際などに使われることがある。
また、魔法使いを含んだパーティーの場合でも、魔力切れなどの不測の事態に対応するために緊急脱出用として転移スクロールを携帯しておくこともある。
転移スクロールの作用は作品ごとに異なり、瞬間移動するパターンと次元の穴が開くパターンがある。
前者の場合は、使用者のみが瞬間移動したり、使用者と接触している者も一緒に瞬間移動する。
後者の場合は、人が通れるほどの穴が空中に出現し、その穴を通じて他の場所へと移動することができる。
後者のように次元の穴が開く場合は、転移として使うだけでなく、次元の穴を海中に繋げて敵を水攻めにすることも可能である。