異世界創作諺「小鬼に聖典(こおににせいてん)」

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小鬼(こおに)に聖典(せいてん)の解説

意味

「小鬼に聖典」とは、価値の分らぬ者に高貴な物を与えても無意味であることを指す諺。

ゴブリンなどの小鬼は略奪と暴力本能で動く種族とされており、聖典のような精神性や学問的価値をまったく理解できない。

そのため、手渡しても宝の持ち腐れどころか、焚き付けか寝床の敷物にされてしまいかねない。

用例

  • 「娘にダンジョン産の首飾りを贈ったのだが、小鬼に聖典だったらしい。結局、市場の安物の首飾りを買ってやったら喜んでいたよ」
  • 「先王が奴らに協定文書を渡したが、小鬼に聖典とはよく言ったもんだ。案の定、読みもせずに破り捨てたらしい。所詮は蛮族ということよ」
  • 「そんな高価な魔術書をあいつに貸しても小鬼に聖典だろうに」

語源

ゴブリンや小鬼と呼ばれる亜人種は知性が低く本能的に略奪や暴力を行う生物である。

ゴブリンはしばしば村落を襲撃し、教会などの比較的堅牢な建物を塒にする。

ゴブリンは書物の価値を理解しないため、貴重な文献はゴブリンによってしばしば焚火に焼べられてきた歴史がある。

この背景から、価値の分らぬ者が貴重なものを粗雑に扱う様子を指して「小鬼に聖典」という諺として広まった。

転じて、高貴な物を不相応な相手に渡しても価値を生かせないという意味で使われるようになった。

類語

  • 「豚に真珠」
  • 「猫に小判」

注意

この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。

人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)

異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。

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