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右園死児報告
2024年8月から掲載が始まったので、WEB小説としては最近の作品。
書籍化とコミカライズがされており、書籍は全一巻が発売され、コミカライズは連載中でまだ単行本にはなっていない。
作品概要
2025年4月現在、カクヨムのホラージャンルの年間ランキング2位の人気作。
災害を誘引する右園死児という文字列が引き起こした事象の報告書をまとめた、という形式の小説。
この報告書は安全である
カクヨム – 右園死児報告
『うぞのしにこ』と読む。
この文字列を、人間、動物、無機物、現象などの名前に採用すると、壊滅的な被害が出る。
感想
右園死児報告という報告書を読み解くことで世界観や物語を推察していくことを楽しむ小説なので、フェイクドキュメンタリーやモキュメンタリーを期待して読むことだろう。
しかし、本作は話が進むとホラーアクションの様相を呈してくる。
序盤は『SCP財団』の『SCP報告書』を読んでいるワクワクがあり、後半になると『SCP財団』の『財団Tales』のように物語らしさが強くなる。
『SCP報告書』と『財団Tales』のどちらも好きな人であれば本作を楽しめるかと思う。
「SCPは報告書から読み解くのが面白いのに……。Talesは邪道でしょ」という人には後半は楽しめないかもしれない。
私個人としては『SCP報告書』と『財団Tales』のどちらも好むため、一粒で二度美味しいという意味でオススメだ。