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魔物(まもの)溜(だ)まりを高談(こうだん)闊歩(かっぽ)の解説
意味
「魔物溜まりを高談闊歩」とは、極めて危険な状況で軽率な振る舞いをすることを指す諺。
モンスターハウスと呼ばれる「魔物溜まり」は、モンスターたちが争いをせずに安心して眠る場所であり、本来ならば息を殺して慎重に通過しなければならない。
そのような場で足音を立て、さらには談笑しながら歩くなどという無謀な行為をすれば、モンスターを一斉に目覚めさせて襲われることになる。
転じて、無謀にも危険な状況で軽率な行動を取る者を戒める意味で使われる。
用例
- 「新入りがダンジョンの奥で大笑いしていたらしい。『魔物溜まりを高談闊歩』を地で行くような奴だ。早死にするか大物になるか、どっちだろうな」
- 「酔った勢いで貴族の悪口を言うなんて、魔物溜まりを高談闊歩もいいところだ」
- 「これは何と言ったか。そう、冒険者が言うところの魔物溜まりを高談闊歩というやつですな。由緒ある貴族の前でなんたる蛮勇。武勇で叙爵された方は違いますなぁ」
語源
ダンジョンの中には、モンスターが自然と集まり休息をとる「魔物溜まり(モンスターハウス)」と呼ばれる場所がある。
そこでは多種多様な魔物が争うことなく休息しており、特に注意して行動しなければならない場所とされる。
無防備な魔物を相手にすれば奇襲を仕掛けるチャンスではあるが、もしモンスターたちを一斉に目覚めさせてしまえば、多勢に無勢となり確実に返り討ちに遭うことになる。
そのため、冒険者は魔物溜まりを通る際には、音を立てず、息を潜めて慎重に進むのが鉄則である。
しかし、この常識を知らぬ者や慢心した者は、モンスターの群れの中で無防備に会話をしながら歩き回るという愚行を犯し、命を落とすことになる。
この危険な振る舞いが転じて、無謀な行動を戒める諺として広まった。
類語
- 「虎の尾を踏む」
- 「虎の口へ手を入れる」
- 「竜の鬚を撫で虎の尾を踏む」
- 「薄氷を履む」
- 「氷を歩む」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。