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魔神(まじん)の呼び声(よびごえ)が響く(ひびく)の解説
意味
飢えや貧困などの困難な状況に直面した際に、人々の信仰心や道徳心が薄れ、さもしい行動に走る様を示す諺。
困窮状態では、人々はまるでゴブリンのように野蛮で自己中心的な行動を取ってしまう。
翻って、他者に共感し慈愛の心を持つには衣食住を整える必要がある、という意味も持つ。
用例
- 「このままでは飢饉になる。魔神の呼び声が響く前に備蓄を開放せよ」
- 「今年の冬は厳しい。人死にがでるやもしれん。魔神の呼び声が響くことがないようにせねば」
- 「しばらく私の家に泊まりなさい。魔神の呼び声が響くと言うだろう? まずはしっかり食べてよく寝ることだ」
語源
ゴブリンやオークなどの魔の眷属は魔神を信仰しており、魔の眷属が暴力で他者を従わせるのは魔神の影響だとされている。
神は他者を慈しみ道徳や礼節を持つよう説くが、飢餓や貧困などの状況下では人心は荒み、他者を思いやる余裕がなくなってしまう。
そんな同族で醜く争い合う様が、まるで魔神を信仰する魔の眷属のように見えることから、飢えると魔神の声が聞こえてくるのだと考えられるようになった。
類語
- 「貧すれば鈍する」
- 「衣食足りて礼節を知る」
注意
この諺・慣用句は創作であり、実際には存在しません。
人名や地名、物の名称なども架空のものを作っています。(もし、命名が既存の作品と被っていたら申し訳ありません)
異世界系のWEB小説を執筆されている方が、架空の諺や慣用句を作る際の参考にしていただければ幸いです。