憑依(ひょうい)とは? 意味・読み方・使い方

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ひょう‐い【憑依】 の解説

本来の意味

  1. 霊や魂が人や物に取りつくことを指す。主に宗教的・超自然的な文脈で用いられる言葉。
    例: 「神が巫女に憑依し、神託を下したとされる」
  2. 心理学やフィクションでは、他者や特定の人格が自身に乗り移ったように感じる状態を説明する際にも使用される。

異世界用語としての意味

  1. 主人公やキャラクターが死後や特殊な状況で、他人の身体や存在に「乗り移る」現象や能力を指す。乗り移った身体の持ち主の記憶や能力を利用できることが多い。
    例: 「異世界で騎士に憑依した主人公が、王国を救うために奮闘する」
  2. 憑依後、元の人格との対話や衝突が描かれることも多く、物語に葛藤やドラマをもたらす要素となる。
    例: 「憑依された体の持ち主が、主人公の行動に戸惑いを隠せなかった」
  3. ギャグ作品では、動物や無機物への憑依が扱われることもあり、ユーモラスな展開が楽しめる。

語源

「憑」(取りつく、頼る)と「依」(寄りかかる、支える)を組み合わせた言葉。元来は神仏や霊が人間に影響を与える現象を表す仏教用語に由来する。

用例

異世界: 「主人公は最弱キャラクターに憑依し、知識と工夫で成り上がった」
現実: 「霊が憑依したとされる事件が話題になった」

類義語

異世界: 転生、転移、憑き物
現実: 降霊、依代、入魂

反義語

異世界: 脱魂、魂の解放、自立
現実: 霊感消失、除霊、孤立

派生語

憑依者(憑依する存在)、憑依体(憑依された対象)、憑依能力(他人に乗り移る力)

補足

憑依は、異世界やファンタジー作品で非常に多様に活用される設定である。

例えば、乙女ゲームの世界の主人公や悪役令嬢に憑依してしまい、処刑エンドを避けるために行動したりする。

主人公が地球で死亡した上で異世界で憑依している場合は異世界転生と大差ないが、憑依した先の体の人格が残っているパターンもあるので、その場合は憑依の意義がでてくる。

また、主人公が地球で死亡はしていないが異世界で憑依している場合は、なにかしらの条件を達成すると地球に戻れる(元の自分の体に戻れる)ことが多い。

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