ギルド(ぎるど)とは? 意味・読み方・使い方

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ギルド【guild】 の解説

本来の意味

  1. 中世ヨーロッパで形成された商人や職人の同業組合を指す。経済的利益の保護や取引の独占などを目的として結成された。
    例: 「ギルドの統制下で商業活動が行われていた」
  2. 現代では、オンラインゲームやコミュニティで、プレイヤーが集まった団体やグループを指すこともある。

異世界用語としての意味

  1. 主に冒険者が所属する組織や団体を指し、依頼の受注や報酬の受け取り、情報交換の場として機能する。異世界作品ではほぼ必須の施設として描かれる。
    例: 「ギルドで新しいクエストを受け、魔物討伐に向かった」
  2. ギルドは職業ごとに分類される場合もあり、「冒険者ギルド」「商人ギルド」「魔術師ギルド」「暗殺者ギルド」など、専門的な分野に特化した形態も存在する。
    例: 「冒険者ギルドの階級試験で主人公が一気にSランクに昇格した」
  3. ギルド内には受付嬢という重要なサブキャラクターがいることが多く、彼女たちは主人公と読者の心を掴む役割を果たす。
    例: 「無表情な受付嬢が主人公にだけデレる展開が読者に好評」

語源

英語「guild」から派生し、商業や職人の組合を指す言葉として中世ヨーロッパで使用されていた。

用例

異世界: 「ギルドで素材を納品して報酬を受け取る」
現実: 「オンラインゲームでギルドに加入して仲間を増やす」

類義語

異世界: 組合、同盟、協会
現実: 団体、組織、コミュニティ

反義語

異世界: 無所属、フリーランス、孤独の冒険者
現実: 個人主義、非組織、無所属

派生語

ギルドマスター(ギルドの責任者)、ギルドカード(所属証明書)、ギルドランク(冒険者やメンバーの等級)

補足

ギルドは異世界作品において、ストーリー進行を円滑にする便利な舞台装置として機能する。

依頼掲示板を通じてミッションを提示し、主人公や仲間たちが物語の目的を明確化できる点がその最大の特徴である。

一方で、テンプレート的な描写が多いため、「どの作品でも同じようなギルド」と感じられる場合も少なくない。

例えば、下記のような描写が使われがちである。

  • 冒険者ギルドには受付には受付嬢がおり、冒険者の依頼の斡旋や、依頼達成の確認を行う
  • 冒険者ギルドには掲示板が設置されており、依頼書が掲載されている
  • 冒険者ギルドの受付にて、冒険者登録を行うことで冒険者という身分を得る
  • 冒険者ギルドには先達の冒険者が多数おり、新人冒険者は因縁をつけられがち
  • 冒険者ギルドには冒険者ランク制度があり、ランクを上げるためには昇級試験を受ける必要がある
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