Almightをスマホで重くしないためには
AlmightはPCで利用する分には処理が重たいと感じることはありませんが、スマホではかなり動作が遅いことになります。そうならないために気を付けるべき点を紹介します。
レイヤー数とバッファ数
Almightでは、画面に文字や画像を表示する際には、メッセージレイヤー、背景レイヤー、前景レイヤーを使用します。 これらのレイヤーはalmight.config.jsにて上限となる数を指定することができます。 指定された数分のレイヤーが確保された状態でゲームが進行しますので、この数があまりに多いと処理が重たくなってしまいます。 とはいえ、十数個レイヤーを使った程度ではさほど変わらないので、普段はそれほど意識をしなくてもよい部分かとは思います。
また、効果音を再生する際には、playseタグのbufを使います。 このbufは同時に再生する時や、使用する音のタイプによってbufを分けて管理しやすくするために使います。 このbufの数も、almight.config.jsで数を指定できますが、あまりに大量に確保することがなければ、そこまで影響を与えないので、普通に使う分には意識しなくてもよいでしょう。
画像ファイルの大きさ
前景レイヤーや背景レイヤーに読み込む画像の大きさは処理の重さに大きな影響を与えます。 この影響は、前述したレイヤー数とバッファ数よりも顕著です。
そもそもAlmightは一つゲームを作れば、パソコン、タブレット、スマートフォンのすべての形態で書き出すことができる、ハイブリッドアプリ作成ツールです。 ですが、PC用に作るゲームの画像サイズは800x600ピクセルや1024×768ピクセルといったものになってしまいますので、そのままの状態でスマートフォン用アプリとして書き出すと、画像サイズが大きいために表示する際の負荷が大きくなってしまいます。
スマートフォンでPC用のサイトを表示したときに、やたらと重い場合がありますが、あれと同じようなものだと考えてください。 (厳密にいえば通信速度の兼ね合いがあるので、別の話ではありますが。。。)
そういうわけで、Almightでゲームを作る時には、PC用とタブレット・スマートフォン用の2種類を作成しておくと、処理の重さが軽減されるはずです。 スマホ用に作る場合、タブレットでも利用することを考えると、画像サイズは640x480ピクセル程度がよいのではないかと思います。