プロットラインツール
下記のリンクからツールを使うことができます。
ツールについて
物語が複雑になればなるほど、キャラクターの行動や出来事の前後関係を正確に把握するのは大変な作業になります。
「あの伏線はいつ張ったっけ?」「この時、別の場所で誰が何をしていた?」といった混乱は、多くのクリエイターが経験する悩みです。
このツールは物語の出来事を「タイムライン」と「プロットライン」で視覚的に整理することで、プロットの全体像を直感的に把握し、より深い物語を創造するための手助けをします。
ツールの画面
このツールは、大きく分けて2つのビュー(表示画面)で構成されています。
- タイムラインビュー:
出来事をカードとして、時間とプロットラインの軸で並べる画面です。
物語の全体的な流れや、同時進行する出来事を視覚的に把握するのに適しています。 - テーブルビュー:
全てのイベントを表形式で表示する画面です。
特定の登場人物やタグで出来事を並べ替えるなど、データを多角的に分析するのに適しています。
ツールの用語
- プロットライン:
物語の大きな筋のことです。「主人公の成長物語」や「王国の陰謀」など、テーマやキャラクターごとの流れを管理します。 - イベント:
物語の中で起こる個々の出来事です。タイムラインビューでは「カード」として表示されます。
ツールの使い方
Step 1: プロジェクトの作成
初めてツールを使う際は、まずプロジェクトを作成しましょう。
- プロジェクト管理エリアで
新規作成
を押下してプロジェクトを空っぽにします。 - プロジェクト名に保存したい名前(例:「長編ファンタジーA」)を入力します。
保存
ボタンをクリックします。これで、あなたの作業データはこの名前でブラウザに保存されます。
作業を進めたら適宜上書き保存
を行って保存データを更新するようにしてください。
次回からは、リストから選んで読み込み
ボタンを押すだけで作業を再開できます。
Step 2: プロットラインの作成
次に、物語の主要な流れとなる「プロットライン」を作成します。これはタイムラインビューの「レーン(列)」になります。
- プロットライン管理エリアで、「プロットライン名」(例:「主人公の旅」)を入力し、好きな色を選びます。
追加
ボタンをクリックします。- これを繰り返し、物語に必要なプロットライン(「ライバルの暗躍」「ヒロインの過去」など)をすべて作成します。
Step 3: イベントの追加
物語の出来事を追加していきます。追加方法は2通りあります。
- クイック追加:
とにかく素早く出来事を並べたい時に使います。- 新規イベント追加エリアで、「プロットライン」「発生日時」「タイトル」を入力します。
クイック追加
ボタンを押すと、タイムラインにカードが追加されます。
- 詳細追加:
登場人物やタグなども含めて、初めから詳しく登録したい時に使います。詳細追加
ボタンを押すと、専用のポップアップが開きます。- 全ての項目を入力し、
登録
ボタンを押します。
Step 4: タイムラインの構築
タイムラインビューでは、追加したイベントカードを自由に操作できます。
- 順番の入れ替え:
カードを掴んで、同じレーン内で上下にドラッグ&ドロップすると、出来事の発生順を入れ替えられます。 - プロットラインの変更:
カードを掴んで、別のレーンにドラッグ&ドロップすると、そのイベントの所属プロットラインを変更できます。
Step 5: 詳細の確認と編集
タイムラインが長くなってきたら、個々のイベントの詳細を確認・編集しましょう。
- タイムラインビューのカード、またはテーブルビューの行にある
詳細
ボタンを押すと、詳細ポップアップが開きます。 - 内容を確認し、修正が必要な場合は
編集
ボタンを押すと、編集ポップアップに切り替わります。 - イベントが不要になった場合は、詳細ポップアップの左下にある
削除
ボタンから削除できます。
Step 6: テーブルビューでの分析
物語の全体像を別の角度から見たい時は、「テーブルビュー」に切り替えましょう。
- ソート:
表のヘッダー(「発生日時」や「登場人物」など)をクリックすると、その項目を基準に全てのイベントを並べ替えることができます。
これにより、「特定のキャラクターが関わるイベントだけ」を時系列で追いかける、といった分析が可能です。 - 検索:
上部の検索ボックスにキーワードを入力すると、全ての項目を横断してイベントを絞り込めます。
ツールの注意点
保存したデータはブラウザに保存される
入力された作業データはサーバーには送信・保存されません。
作業データは「今お使いのパソコンの、今お使いのブラウザ」に紐づいて保存されます。
そのため、オフラインのメモ帳と同じ感覚でご利用いただけます。
保存したデータは他の端末・ブラウザでは読み込めない
作業データは「今お使いのパソコンの、今お使いのブラウザ」に紐づいて保存されます。
そのため、他のパソコンや他のブラウザでツールにアクセスしても、作業データを読み込むことはできません。
ブラウザのデータを消去する際の注意点
このツールはブラウザのlocalStorage
という仕組みを利用してデータを保存しています。
そのため、ブラウザの設定で、キャッシュやCookie、サイトデータなどを消去する際に「閲覧履歴データの削除」といった強力なデータ消去を行うと、このツールで保存したプロジェクトもすべて消えてしまう可能性があります。