医療の発達していなかった昔、「子供ができないのは女性が悪い」と広く認識されており、なかなか子供ができない女性は肩身の狭い思いをしていました。
つらい気持ちは同じかもしれませんが、現代では医学が進歩し、「不妊症の原因は女性だけではなく、男性にも原因がある」ということが分かってきました。
不妊に悩む女性はついつい自分を責めてしまうことが多いため、少しつらさが楽になるかもしれません。
女性がどれだけ妊娠できるよう努力しても不妊の原因がわからないというときは、パートナーの方と一緒に不妊症外来や生殖医療外来などを受診してみてほしいと思います。
職場のストレス
男性不妊の原因のうち、ストレスによる影響はとても大きいといわれています。
子供を希望するのが、ちょうど30代から40代くらいの「働き盛り」と言われる世代です。
そのため、仕事が忙しすぎたり、残業や接待などが多くて過剰なストレスがかかっています。
このストレスの受けすぎが、精子を作る機能を低下させてしまうことがあるのです。
乱れた生活習慣や食生活
ストレスの受けすぎと同時に、生活習慣の乱れや、偏った食生活も大きく影響しています。
十分な休息や睡眠をとれていなかったり、毎日遅く帰宅してから高カロリーな食事やお酒を飲んだり、日々のなかでのこれらの行動が男性不妊の原因の一つとなっています。
理由は女性と同じですが、こうした生活習慣や食事を続けていると、血行が悪くなったり、体の老化を進めてしまい、男性不妊の原因となってしまうのです。
電磁波の影響
職場や自宅などで、パソコンやスマートフォンなどを利用するという人がほとんどかと思います。
これらの電子機器からは電源が入っていると常に電磁波が放出されており、それが人体にとって悪い影響をもたらしています。
電磁波を日常的に受け続けていると、精巣の機能を低下させてしまい、その結果、十分な数の精子を作ることができない、またはまったく作れないといった問題を引き起こしてしまうことがあります。