不妊症の原因になる内分泌異常とは

不妊症の原因の多くを作っているのが、体内で分泌されるホルモンの異常です。

女性、男性それぞれにホルモンバランスの異常がある場合、異常がないカップルよりも妊娠の確率は低くなります。

原因を知り、早期治療や人工授精に切り替えることで、時間や経済的にも負担が少なく済みます。

不妊症の原因になる内分泌(ホルモン)異常について解説します。

目次

不妊症の原因は女性だけではない

不妊症に陥る原因の多くは女性の側にあると思われていますが、実際には女性/男性それぞれに原因があるケースはほぼ同じ割合なのです。

男性に原因がある男性不妊についてはまだ認知度が低く、具体的にどのような症状が起こりうるのかということがあまり知られていません。

産婦人科や生殖外来などで、男女それぞれに対して不妊の原因を探る検査をすることが可能ですので、不妊症に悩んでいる場合、ぜひ夫婦やパートナーと二人で受診していただきたいです。

ホルモンの働き

胎児の頃からすでにホルモンが分泌され始め、二次性徴期以降に分泌が活発になります。

脳の中の視床下部から脳下垂体へホルモンを分泌するように指令が出され、その指令は脳下垂体から女性の場合は卵巣、男性の場合は精巣へ伝達されます。

それにより、卵巣または精巣から女性ホルモンまたは男性ホルモンが分泌され、それぞれのホルモンは体のあらゆる生殖機能に働きかけます。

この動きに何らかの異常がある場合、上に挙げたような不妊症の原因を引き起こしてしまいます。

 

・女性の場合は常にホルモンバランスが変化する

女性の場合は、生理周期に合わせてホルモンバランスが変化するのが正常です。

様々なホルモンの分泌量が変化することによって排卵が起こり、子宮内膜を厚くするなど、妊娠しやすい状態に整える働きがあります。

 

・男性の場合はホルモンバランスが一定に保たれる

逆に男性の場合は二次性徴後のホルモンバランスは基本的に一定に保たれており、常に新しい精子を作り続けることができます。

内分泌異常は不妊症の原因になる

ホルモンバランスに異常があると、下記のような症状が起こり、不妊症なる確率が高くなります。

女性の場合

  • 高プロラクチン血症
  • 黄体機能不全
  • 卵管障害
  • 排卵障害
  • 子宮内膜症
  • 着床障害 など

男性の場合

  • 高プロラクチン血症
  • 造精機能障害
  • 性機能障害 など

こうした内分泌異常にはそれぞれ自覚症状があるものと、そうでないものがあります。
女性の高プロラクチン血症や黄体機能不全、子宮内膜症は生理不順や強い生理痛、食欲減退などがあります。

女性の場合は日ごろから基礎体温を記録しておくことで、こうした体の異常に早く気づくことができます。

男性の場合の性機能障害は性交時に勃起しない・うまく射精できないなど、性行為に何らかの障害があるため、症状に気づくことができるかと思います。

しかし、女性の卵管障害、排卵障害、着床障害、男性の造精機能障害は目に見える変化や痛みなどの自覚症状がなく、発見が遅れてしまいがちです。

妊娠を望む、不妊症かもしれないと思ったら、まずは専門医の検査でこうした内分泌異常がないか調べてもらうことが大切です。

ホルモンバランスが崩れると

女性にも男性ホルモンはあり、男性にも女性ホルモンがそれぞれ分泌されており、バランスがとれているのが正常な状態です。

しかし、内分泌異常があり、そのホルモンバランスが崩れてしまうと、上に挙げたように体に様々な症状が現れます。

・女性で男性ホルモン量が多い場合

女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が減り、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が優位になると、髭や体毛が濃くなったりなど体が男性化するだけでなく、生理が来なくなり、更年期障害のような状態になり、妊娠しにくくなります。

・男性で女性ホルモン量が多い場合

テストストテロンの分泌が減り、エストロゲンが優位になると性機能障害を引き起こし、男性不妊の原因の一つとなっています。

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