ジョン・コナーの扱いはこれぐらいが正解だったんだなぁ【ターミネーター:ニュー・フェイト – ネタバレ感想】

ターミネーターシリーズの最新作「ターミネーター ニューフェイト」のジョン・コナーの扱い、びっくりしましたよね。

「え!」と驚いてしばらく困惑しちゃいましたけど、映画を見終わってみると「ジョン・コナーの扱いはこれが正解なのでは?」となんだか納得しました。

目次

ジョン・コナーの扱い

冒頭でいきなりジョン・コナーが死ぬ!

いやもう衝撃的過ぎません?

ターミネーターシリーズは抵抗軍のリーダーとなるジョン・コナーを生き残らせることが第一目標であり続けたのに。まさか殺してしまうとは。

でも、思い返してみると、逆に今までジョン・コナーを大事にしすぎていたのかもしれません。

今までは、ジョンコナーを意識するあまり鑑賞後に「うーん。悪くはない。悪くはないのだが……」という歯切れの悪い感想を言ってしまいたくなるシリーズが続いてきたと思います。

ちょっと振り返ってみましょう。

「ターミネーター3」のジョン・コナー

サラコナーから「あなたは抵抗軍のリーダーとなる」と教育されてきたのに、スカイネットが生まれないようにしたためその未来はなくなり、存在意義を見失ったジョン・コナー。

でも実は審判の日は先延ばししたに過ぎなかったという展開。

「そもそも防げなかったんかい!ターミネーター2はなんやってん!」と思ってしまうですよね。

加えて、ジョン・コナーが存在意義を見失っている様は見ていて小気味よいものではありませんでした。

トドメに、審判の日を防ぐことはできないから、ジョン・コナーだけでも生き残らせる、というオチがシリーズの中でも一番後味が悪いと思います。

「ターミネーター4」のジョン・コナー

ストーリーも審判の日を迎えたあとが舞台となっています。

映画全体の雰囲気も好きな部類の作品ですし、単体作品としては結構気に入っています。

しかし、強いて言うなら、ジョン・コナーが地位を確立したあとではなく、抵抗軍のリーダーとして担ぎ上げられるところを観たかったですね。

一般市民を教育してターミネーターの倒し方をレクチャーして、抵抗軍を立ち上げる!

そんな話がみたかったのです。個人的には。

みんながみんな、ジョン・コナーを慕っていて、ジョン・コナーを生存させようと躍起になっているのは、今までのシリーズの焼き直しをしているようにも感じました。

「悪くない。いや、よくできてる方だと思う。でも、みたかったジョン・コナーではなかった・・・」という感想になる作品でした。

「ターミネーター: 新起動/ジェニシス」のジョン・コナー

「今までのターミネーターシリーズは一回忘れよう!リブートだ!新三部作だ!」という勢いで作成された一作目。

ジョン・コナーは抵抗軍のリーダーで、未来を知っているから的確な指示を出して軍を率いるカリスマ的存在になっています。

しかし、スカイネットは「ジョン・コナー殺せないから、仲間にしちゃえばいいや!」という発想でジョン・コナーを機械化してしまうのでした。

うーん。ジョン・コナーを敵にしてしまうのは、ちょっと気持ちよくはないんですよねぇ。

敵になってもカリスマ性があったりとか、敵として魅力的なら全然いいんですよ?

でも、やってることは今までのように機械的に襲ってくる T-800 や T-1000 と変わらないんですよ。

本当に、ただジョン・コナーがターミネーターになってしまっただけ……。

リブートにあたって奇を衒ったのだと思いますが、その結果キャラの魅力が殺されるのは残念でした。

ジョン・コナーの扱いはこれぐらいが正解だったんだ

いままでのジョン・コナーはどうも引っ掛かりがあるキャラクターになっていました。

そう考えると「ターミネーター:ニュー・フェイト」のジョン・コナーの扱いは正解だったんじゃないかと思います。

ジョン・コナーはすぐ殺す!これが正解!

いままでのシリーズはジョン・コナー(とスカイネット)を大切にしすぎていましたね。

今まではなまじジョン・コナーがいるからモヤモヤしてしまったのですから、殺しちゃえばよかったんですね。うーん。英断。

スカイネットもこれぐらいの扱いが正解

「ターミネーター2」でスカイネットが生まれないようにしたことが、ちゃんと生かされることになったのがとても好ましく思います。個人的には。

「ターミネーター3」のように「審判の日を先延ばしにしただけだよ」というのではモヤモヤがありましたから。

「ターミネーター2」の正統な続編というだけあって、ちゃんとスカイネットは生まれないようになっている。

そして、スカイネットが生まれなくなったということは、サラ・コナーとジョン・コナーの人生は平穏に過ごせるはずだったわけですけど、ジョン・コナーを早々に殺すことでサラ・コナーを戦士キャラとして留めつつ、より深みをもったキャラにしたのも好ましいです。

サラ・コナーの老後も魅力的になった

サラ・コナーは人類は守ったが息子は守ることができず、人生の目的がなくなりました。

ターミネーター狩りをしつつ深酒をする老後。実に痛ましいですね。

でも、人生の目的を見失っているのは「ターミネーター3」のジョン・コナーと同じなのに、「ターミネーター:ニュー・フェイト」のサラ・コナーには魅力があります。

人生の目的はなくなったけども、ターミネーターの残党という復讐する相手がいるおかげで、サラ・コナーは荒切った古兵という魅力が付与されました。

そしてなにより、リンダ・ハミルトンが演じていることが一番の魅力なのかもしれません。

サラ・コナーは役目を終えられた

スカイネットではない別のAIによって、結局人類は破滅に追いやられます。

新たな守るべき人間はジョン・コナーからダニーへと変化しました。

サラ・コナーはちゃんと人類を救って役目を終えているのです。

そのため、今回のサラ・コナーは脇役として存在しており、孫ができたお祖母さん状態。

ダニーに対して昔の自分と重ね合わせて銃の扱いを手ほどきしてやったり、おばあちゃんの知恵袋で子育てをお手伝いしてくれているようなものです。

「なるほどね?サラ・コナーマインドを継承していくパターンね?」

とワクワクしていたら、実はダニーこそ将来リーダーとなる人間だと判明するじゃないですか!

ダニーは、サラ・コナーではなくジョン・コナーである、と。

これは、サラ・コナーにとっての救いですよ。

息子を守れなかった過去を乗り越えるための機会を得るという、サラ・コナーにとって救いです。

ダニーを守る話でありつつ、サラ・コナーを救う話でもある。

なかなかよくできているじゃあないですか!

さいごに

サラ・コナーは素晴らしいものの、T-800 が人間に溶け込んでいるのは個人的には「解釈違いです!私の中のターミネーターはそうなりません!」という気持ちになりましたね。

でも、それが逆に、サラ・コナーの老後とT-800の幸せな老後とを対比することになって、サラ・コナーの荒切った心が際立つというギミックになっていたので、それは飲み込みましょう。

というわけで、「ターミネーター:ニュー・フェイト」はなかなかいい作品だったのでは?

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