妊活において亜鉛とビタミンCの効果は?摂り過ぎの影響は?

2018 3/04

妊娠したいと望む方の間でも、亜鉛やビタミンCは人気のある栄養素です。

“妊活中向け”サプリメントの中にも、亜鉛とビタミンCを配合したタイプがあります。

亜鉛とビタミンCは、妊娠中にも必要となる栄養素であり、健康面または美容面でも注目されることが多いです。

目次

亜鉛と性ホルモンの関係

亜鉛は男女それぞれにおいて、性ホルモンの代わり、またはそれを増幅する作用を持っています。

特に、男性の場合は積極的に摂ることが望ましいとされています。

その理由は、亜鉛が男性ホルモンであるテストステロンの生成に必要な栄養素であるからです。

テストステロンの分泌量は、精子の量や運動率、前立腺の機能向上に役立つことがわかっています。

亜鉛がテストステロンの生成に必要ということは、「女性ホルモンには関係がないのでは?」と思われがちですが、実は、大きく関係がある栄養素です。

亜鉛は、女性ホルモンの働きを高めてくれる効果があり、月経周期の改善や子宮内膜を整える効果、排卵を促す効果などを向上させてくれます。

このように、亜鉛は男女それぞれにおいて、性ホルモンの生成を促したり、性ホルモンの働きを高めてくれる効果があるため、不妊症の改善に役立つ栄養素と言えます。

ビタミンCによる抗酸化・男性ホルモン量増加作用

ビタミンCは、美白効果や美肌効果が有名で、美容面での効果が注目されがちですが、実は妊娠するための体つくりにも欠かせない働きを持った栄養素です。

まずは、ビタミンCが持つ抗酸化作用です。

抗酸化作用というのは、体内の活性酸素の増加を抑える働きのことで、体全体の老化を抑制することができます。

つまり、卵子や精子の“質”を高めるためにも、欠かせない栄養素なのです。

次に、ビタミンCによる男性ホルモン量増加についてです。

ビタミンCは、亜鉛と同じく、男性ホルモンであるテストステロンの働きを高めてくれる効果があり、亜鉛と同じく、男性の性機能の向上に役立つ栄養素です。

亜鉛とビタミンCの過剰摂取によっておこる問題

亜鉛の過剰摂取によっておこる問題

亜鉛の1日に摂取してよい上限は、男性で30mg、女性で15㎎と決められています。

適切な量を守って摂取すれば、男女それぞれの性ホルモンの分泌量や働きによい効果をもたらしますが、摂取上限を超えた過剰摂取によって、体に異常が起こったり、不妊症の原因になることがあります。

亜鉛の過剰摂取は、男性ホルモンの分泌を高めすぎてしまうことがあり、特に女性の場合は注意が必要です。

男性ホルモンが優位になってしまうと、妊娠にかかる様々な器官が正常に働かなくなってしまうばかりか、症状が進行すると、早期更年期障害が引き起こされ、長期の治療が必要になることがあります。

 

<亜鉛の過剰摂取によって起こるそのほかの症状>

  • 頭痛やめまい
  • 貧血
  • 全身の倦怠感
  • 発熱や発汗
  • 下痢や嘔吐
  • 体毛が濃くなる
  • 薄毛

亜鉛の上に挙げた症状があり、かつ日常的に亜鉛を多くとっているという場合、医師に相談の上、血液中の亜鉛濃度を測定する検査を行うことができます。

 

<血液中の亜鉛濃度の基準値>

80~160㎍/dl

ビタミンCの過剰摂取によって起こる問題

ビタミンCは、水溶性ビタミンのため、一度に大量摂取しても、尿として体外に排出されます。

そのため、過剰摂取によって体に異常が起こりにくい栄養素です。

しかし、長期にわたって、かつ一度の摂取量が上限量を超える過剰摂取をしていると、思わぬ副反応が起こることがあります。

ビタミンCも亜鉛と同様、男性ホルモンを活性化する効果を持っています。

女性がビタミンCを大量に摂取すると、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になりやすくなると言われています。

<ビタミンCの過剰摂取によって起こるそのほかの症状>

  • 下痢や嘔吐
  • 尿潜血
  • 尿路結石(長期にわたる過剰摂取の場合)

日本では、現在、ビタミンCの摂取上限は定められておらず、副反応が少ない栄養素です。

しかし、1日の摂取量が1000~2000㎎を超えると、まれにこれらの症状がみられることがあります。

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