不妊症治療の流れと薬剤による副作用

不妊症と診断された場合、まずはじめに行われるのが薬剤による治療です。

症状のタイプ・度合いに合わせて、使用する薬剤を徐々に効果の強いものへ移行していくのが一般的です。

こうした投薬治療によって不妊症の原因となる症状が改善される場合には、体への負担が軽いため、最もリスクの低い治療方法だと考えられてきました。

しかし、実際のところ、薬剤の使用による様々な副作用に悩まされるケースが報告されているのが実状です。

こうした、不妊症治療における薬剤の副作用の危険性と、薬剤治療をはじめとする不妊治療の流れについて解説いたします。

目次

不妊症治療の流れ

不妊症検査

不妊症の原因を探るために、まずは不妊症検査が行われます。

検査項目は、病院によって多少違いがありますが、おおむね以下の通りになります。

妊娠の確率を高めるためには、年齢が若いほど卵子や精子の鮮度がよいことから、妊娠を希望している場合には早めの受診をおすすめします。

  • 経膣超音波検査
  • 基礎体温表の確認
  • 感染症検査
  • 子宮卵管造営検査
  • ホルモン検査(卵胞期・排卵期・黄体期それぞれ行うことが多い)
  • 精液検査
  • ヒューナーテスト(性行後の精子の運動量を見る試験)など

不妊症治療

不妊症検査の結果をもとに、原因や症状に合わせた治療が行われます。

不妊症検査で不妊の原因がわかるケースは半数ほどで、それ以外は原因が不明の場合になります。

原因がわからないからと言って妊娠できないということではありませんから、かかりつけの医師の指導に従って、まず治療を行いましょう。

治療の流れは、以下のようになります。

  • タイミング療法
  • 排卵誘発等薬剤による治療
  • 人工授精
  • 体外受精(受精卵胚移植法)

不妊症治療は体への負担が大きい?

不妊症の治療を行っているカップルのほとんどが、身体的な負担の大きさを感じています。

女性の場合は、卵管造影剤や卵子採取の際の痛みが酷かったり、男性の場合は精子採取後に麻酔が切れた時の痛みに悩まされるということが多いようです。

また、治療のために服用している薬剤の副作用の大きさも報告されています。

身体的、精神的に様々な変化が起こりやすく、特にホルモン変化による影響を受けやすい女性の場合はその副作用が顕著に現れると言われています。

不妊症における薬剤治療

不妊症の改善のためにまず行われるのが薬剤による治療です。

特に女性の場合は薬剤を用いた治療方法を行う一般的で、不妊の原因となっている部位や状態に合わせて薬剤を使用します。

女性に原因がある場合の不妊治療において、薬剤は非常に高い効果を発揮するため、手術や人工授精を始める前に体の状態を整えるためとして薬剤による治療が広く行われています。

男性の場合は、「精子数を増やす」「精子の運動率を高める」などといった妊娠率を上げるための薬剤がないため、症状に合わせて女性と同じ薬剤を使用することがあります。

不妊症治療薬の副作用

不妊症治療に用いられる治療薬は、ホルモンの働きを変化させる作用があるため、人体に様々な影響をもたらします。

薬剤による治療は広く一般的に行われていますが、同時に副作用が大きいことがネックとなり、治療に消極的になったり、治療そのものを断念してしまうケースがあります。

ホルモンバランスが変化すると、男女ともに体に大きな変化が現れます。

例えば、慢性的な体のほてりやだるさ、眠気や頭痛、めまい、吐き気など、様々な深い症状が起こることが多くあります。

さらに、こうした身体的副作用だけでなく、精神的副作用が起こることもあります。

それまでは穏やかだった性格が攻撃的になったり、やる気がなくなることで意欲が低下したりなど、「気のせいかな?」と思える軽度のものから、社会生活に影響を及ばしかねない深刻なケースまで様々な副作用が起こることがあります。

まとめ

不妊症治療はまずは原因を探るためにしっかりと検査を行うことが不可欠です。

検査の結果を踏まえて、状態に合わせた治療がスタートします。

薬剤による治療は副作用を伴うことも多いため、体の状態を医師とよく相談したうえで行なうようにしましょう。

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