子宮筋腫・子宮内膜症による不妊

2018 3/04

不妊症の原因となる病気の中で最も身近なものが、子宮筋腫と子宮内膜症です。

これらは、自覚症状がある場合もありますが、「単に生理痛がひどいだけ」と思い込んでいる人が多く、症状の進行や発見が遅れてしまうことが多いのです。

子宮筋腫・子宮内膜症ともに、有名人なども自身が病気であることを公表しており、最近ではポピュラーな病気になっています。

20~40代での発症率がともに高い病気で、不妊症の原因の一つになっています。

目次

子宮筋腫とは

子宮筋腫は、子宮を形成している筋組織が増えすぎたために、良性の腫瘍ができる病気のことをいいます。

18~40歳の女性の約20~40%が発症し、とても身近な病気です。

腫瘍ができるというと、最悪がん化を想像してしまう方もいるかもしれませんが、子宮筋腫によってできる腫瘍はほとんどの場合は良性の腫瘍で、悪性の腫瘍に変化することはごくわずかです。

子宮筋腫の原因

子宮の壁を形成している平滑筋という筋肉に良性の腫瘍ができ、筋組織が異常に増殖するのが子宮筋腫です。

なぜ、子宮の筋組織の細胞が異常に増殖してしまうその原因はよくわかっていません。

しかし、初経が始まると同時に子宮筋腫ができ始めるため、もともと持っている何らかの要因が子宮筋腫を発症させていると考えられています。

そのため、一度腫瘍を取り除いても、再び再発することが多いといわれています。

子宮筋腫の症状

自覚症状として気づきやすいのは、まず毎月の月経が重くなることです。

自覚症状としては、月経時の出血がだらだらと長く続いたり、出血量が多くなる、月経痛がひどくなるなどがあります。

月経が10日以上続いたり、出血量が多すぎるために貧血や動機が起こる場合には、子宮筋腫が潜んでいる可能性があります。

なぜ子宮筋腫ができると妊娠しづらいか

子宮筋腫ができると、子宮がでこぼことした形状になり、たとえ受精したとしてもその後着床しにくいため妊娠しづらくなります。

腫瘍の大きさやできる場所にもよりますが、卵管を圧迫する大きさや位置に腫瘍ができた場合、高確率で不妊症の原因となります。

子宮内膜症とは

子宮筋腫よりも、程度の軽いものを含めると患者数ははるかに多いのが子宮内膜症です。

月経のある女性の10人に1人が子宮内膜症を抱えているといわれています。

軽度のものであれば少し強い月経痛のみで、なかなか気づくのが遅れてしまい、放置してもよくなることはなく、かえって症状を進行させてしまいます。

特徴は、強い月経痛です。

ホルモンバランスの乱れなどが原因となり、着床しやすいように子宮内膜を厚くする機能が働きすぎるために、子宮内膜が異常に厚くなりすぎたり、子宮外(卵巣など)に子宮内膜を形成してしまう病気です。

チョコレート嚢胞というのを聞いたことがあるでしょうか。

これは、卵巣に子宮内膜が作られたために起こる病気です。

子宮内膜症の原因

子宮内膜を厚くし、着床しやすくさせるために分泌されるエストロゲンの働きが強すぎるために子宮内膜症を発症すると考えられています。

その原因は、遺伝による先天的なもののほかに、ストレスや間違った生活習慣などの後天的なものがあります。

子宮内膜症の症状

本来であれば、月経時に剥がれ落ちるはずの子宮内膜が異常に厚くなっている状態>で、月経時にきちんと剥がれないためにどんどん子宮内膜が厚くなり、痛みが増していきます。

病巣ができている場所によっては、性交通を伴うこともあります。

月経時には、頭痛や吐き気、全身の倦怠感、熱っぽさを感じる場合もあります。

なぜ子宮内膜症になると妊娠しづらいか

子宮内膜症になると、病巣ができている場所によっては、卵管や卵巣の機能までも低下させる恐れがあります。

超音波検査で確認すると、病巣の部分が腫れているのが確認できます。

子宮内膜症の女性の約半数が不妊症と診断されており、不妊症と密接にかかわっています。

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