エストロゲン異常(数値が高い):男性の場合

2018 3/04

エストロゲンは女性ホルモンであり、女性の体の様々な影響を与えるホルモンです。
男性でも、微量ではありますが分泌があり、体のあらゆる機能を正常に保つために働いています。

エストロゲンは男性女性ともに精神を安定させ、イライラ感を抑える働きがあります。

そのため、正常に分泌が行われないと、気持ちが不安定になることがあります。

男性の場合、女性よりも薄毛になりやすく、加齢とともに脱毛症が進行するケースが多くみられますが、エストロゲンはそうした男性型脱毛症を抑制する働きもあります。

男性型脱毛症は男性ホルモンであるテストステロンの分泌が過剰になると起こるのですが、そのテストステロンが過剰に分泌されないようにバランスをとっているのがエストロゲンなのです。

男性の体にも様々な影響を与えているエストロゲンの働きや、男性の場合のエストロゲン分泌異常について解説します。

目次

エストロゲンの働き

エストロゲンは、先にも述べましたが、男性型脱毛症を予防する働きがあります。

男性型脱毛症の原因と言われているデヒドロテストステロンが毛根を破壊する動きを阻害し、毛根を守る働きがあります。

男性と比べると圧倒的に女性の薄毛が少ないのは、女性ホルモンであるエストロゲンが男性よりもかなり多く分泌されているためと考えられています。

その他、エストロゲンは疲労回復にも効果があり、心身を安定させ、自律神経の働きを助けてくれます。男性特有の前立腺肥大の症状緩和や精力増強効果があり、性機能を正常に保つために欠かせない働きをしています。

男性ホルモンであるテストステロンの分泌が過剰になると男性の体には様々な異常が現れてしまいますが、エストロゲンはテストステロンが増えすぎないようにバランスを保ってくれます。

他にも、白内障、緑内障などの予防にも大きくかかわっていると言われています。

男性にとってもよい働きのおおいエストロゲンですが、正常なホルモンバランスが崩れて分泌が過剰になると、乳房が膨らむなどの女性化が起こることもあるため、あくまでも男性ホルモンであるテストステロンが優勢である上でエストロゲンが微量に分泌されている状態でなければいけません。

エストロゲンの基準値

エストロゲンの分泌量を調べる際、男性の場合も女性と同様に、エストラジオール(E2)の数値をもとにエストロゲンの分泌量を測ります。

男性のエストラジオール(E2)の基準値は20~60pg/mlと言われています。

女性と違い、生理周期内でエストロゲンの分泌量に変化のない男性の場合、この基準値を外れた数値が出た場合はほぼ間違いなく何らかの異常が起こっていると考えてよいでしょう。

エストロゲンの検査方法

女性と同様に血液検査を行ってエストロゲンの分泌量を測定します。

女性とは違い、受診したその日に測定することも可能です。

数値に異常がある場合は、確認検査(再度血液検査を行う)をし、数値に間違いがないか確認します。

エストロゲンの数値が高い場合

男性の場合、もともとエストロゲンの分泌量は女性と比べるとわずかなため、基準値を下回っていたとしても医師からは特に異常を指摘されることはありません。

自覚症状を伴った異常が現れていない限り、問題視されることはなく、性機能に問題があるとは言えません。

しかし、基準値を超える数値の場合には、ほとんどの場合何らかの異常が起こっています。

前立腺肥大症などの男性特有の疾患は、エストロゲンが過剰に分泌されるために引き起こされてしまいます。

他にも、性欲の減退が挙げられ、不妊の原因に大きくかかわっています。

注意すべき自覚症状

慢性的な体のだるさや腰痛などは前立腺に異常が現れた際に見られる症状のため、日常的に注意が必要です。

そのほか、ホルモンとはまったく関係ないと思われる肝臓に疾患が見受けられることがあります。

エストロゲンの数値が高い男性は、高確率で肝硬変や肝機能障害を発症していることがあります。

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