エストロゲン異常(数値が低い):女性の場合

2018 3/04

エストロゲンとは、女性ホルモンの代表的なもので、女性らしい体つきにさせたり、肌のキメを整えるなどの女性にとってはうれしい働きがあります。

他にも、髪や爪などのたんぱく質で形成される部分の保水力も高まるため、女性の体を全体的に美しく保つ働きがあります。

妊娠しやすくするために体を整えるためも重要な働きをしており、卵胞を成熟させる、排卵を誘発する、子宮頚管粘膜の分泌を促す、子宮内膜を厚くさせるなどの効果があり、卵胞ホルモンと呼ばれており、妊娠するために欠かせない女性ホルモンの1つです。

目次

エストロゲンの働き

エストロゲンは女性の卵巣でつくられ、卵胞を成熟させる働きがあるため「卵胞ホルモン」と呼ばれています。

生理を起こしたり、妊娠しやすい体をつくるために欠かせないホルモンで、子宮内膜を厚くしたり、卵子や卵胞の成熟を促す働きがあります。

生理のサイクルや妊娠しやすい体を作る以外にも、健康のために必要な働きを持っています。
エストロゲンには抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑制することができます。

がん予防になる抗酸化作用を持ったビタミンCやEなどと同様の働きをしてくれます。

他にも、柔らかく弾力のある血管を作る働きがあり、動脈硬化を防いだり、脂質代謝をよくする作用があります。

結果として、中性脂肪を減らすことで悪玉コレステロールを抑えることができます。

さらに40代以降の女性に起こりやすい骨粗しょう症の発症リスクを抑える働きもあります。

エストロゲンの基準値

エストロゲンには、エストロン(E1)・エストラジオール(E2)・エストリオール(E3)の3つの種類があり、不妊などに関するエストロゲン検査の場合はエストラジオール(E2)の量を検査します。

女性の場合は生理周期の中で数値がエストロゲンの分泌量が以下のように変化します。

  • 卵胞期前期 10~78pg/ml
  • 卵胞期後期 31~200pg/ml
  • 排卵期 103~366pg/ml
  • 黄体期前期 14~225pg/ml
  • 黄体期後期 251pg/ml以下

卵子や卵胞の成熟や、排卵を促す働きがあるホルモンのため、排卵前~排卵期にかけて分泌量が増えるのが正常です。

この基準値よりも低いときや逆に高い場合には、卵子を作る機能が低下していたり、子宮内膜を整える機能に異常が見つかることがあります。

エストロゲンの検査方法

問診や基礎体温表の記録などをもとに排卵日を予測し、排卵日の前の卵胞期に当たる時期に血液検査をし、エストラジオール(E2)の分泌量を測定します。

予測した排卵日にかけてエストラジオール(E2)の分泌量が増えていることを確認するために、1回目の検査結果を踏まえてもう一度検査を行うことがあります。

病院内での検査が可能な場合は30分~1時間ほどで検査結果がわかります。病院外で検査を行っている場合は数日かかることがあります。

エストロゲンの数値が低い場合

エストロゲンの数値が基準値よりも低い場合、排卵障害が起こっていることがあり、何らかの原因により排卵がうまくできない状態である卵巣機能低下症と呼ばれています。

また、子宮内膜に十分な厚みを持たせる機能に異常がある場合には、生理不順や無月経になることがあります。

こうした場合には、注射などでエストロゲンを摂取するホルモン補充療法によって症状が緩和されます。

エストロゲンの数値が高い場合

逆に、エストロゲンの数値が基準値よりも高い場合には、卵巣にエストロゲンを過剰に分泌させる腫瘍ができていることがあります。

卵巣内にできた腫瘍は、必要以上にエストロゲンを産生し、子宮筋腫や子宮内膜症などを引き起こしてしまいます。

こうした場合は、エストロゲンを含む女性ホルモンの分泌を抑える薬剤を注射または服用して治療を行います。

注意すべき自覚症状

生理周期が安定しなかったり、基礎体温表がきちんと低温期・高温期のカーブを描いていない場合にはエストロゲンの分泌に異常があるかもしれません。

併せて、常に体がだるい、イライラ感が続く、めまいがするなどの症状があるときは早めの受診をおすすめします。

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