不妊症の原因として、シャンプーや化粧品に含まれる化学物質などによる「経皮毒」の問題について過去の記事で解説しましたが、より妊娠しやすい体をつくるためには、こうした経皮毒の心配がない、できるだけ人体に優しい成分で作られた製品を使うこともおすすめです。
なかなか普通のドラッグストアやスーパーなどでは手に入らないうえに多少高価ではありますが、経皮毒による不妊症への影響は否定できません。
身近なものから少しずつ、体に優しい製品へ変えていくのがよいでしょう。
化粧品やシャンプーは自然由来の成分のもの選ぶ
化粧水やシャンプー、ファンデーションやクリームなど、毎日使うこうしたものから変えることが一番簡単な方法です。
化粧水であれば、保存料や防腐剤を使用していないものがおすすめです。
肌に優しく、化学物質を含んでいない代わりに傷みやすいため、おおむね一か月ほどで一つ使い切ることが必要になります。
シャンプーは、合成界面活性剤を使用していないものを選びましょう。
泡立ちをよくするため、安価なシャンプーにはよく含まれている成分なのですが、主に「ラウリル硫酸ナトリウム」のことです。
実際に私も使用していたシャンプーの成分表示を確認してみましたが、このラウリル硫酸ナトリウムが含まれていました。
「もしかして他のシャンプーもそうなのでは」と思い、ドラッグストアに並んでいるシャンプーをいくつか見てみましたが、やはり同じでした。
実はシャンプーだけでなく、歯磨き粉にも同じものが含まれており、そちらは口の粘膜を介すため頭皮よりも吸収されやすくなってしまいます。
食器用洗剤や洗濯洗剤にも気を付ける
食器用洗剤や洗濯洗剤にも合成界面活性剤が含まれているものが多くあります。
手肌から直接、または衣服が肌に触れることによって有害な成分が体内に浸透してしまいます。
食器用洗剤は石油系以外のものを選ぶとよいでしょう。
好きな香りのハーブエキスと粉せっけんを使って自分で手作りしてみるのもおすすめです。
洗濯洗剤は、洗濯機で洗う時の汚れを落とす力が弱くなっては困るため、自然由来の界面活性剤を使用したものがよいかと思います。