妊娠したいと思うなら、まずタバコをやめること
妊娠できたとしたら、胎児への悪影響があるため絶対に禁煙しなくてはいけませんし、出産後も母乳をあげるため、将来的に禁煙は必須になります。
さらに、タバコに含まれる化学物資は、妊娠するためにもよくない影響があります。
卵巣や子宮を老化させるだけでなく、血行を悪くしてしまうためです。
自然妊娠を望む場合はもちろん、タバコは人工授精での妊娠率も低下させてしまいます。
また、タバコはやめたからと言ってすぐに害がなくなるというわけではありません。
体内に蓄積された有害物質は時間をかけてゆっくりと排出されていくため、タバコをまったく吸わなかったときの状態に戻るまでは長い時間が必要になります。
妊娠を希望していて、タバコを吸う習慣があるという人は、「いつか」やめるのではなく、「今すぐ」やめるべきです。
喫煙をするとホルモンが正常に分泌されなくなる
タバコを吸う習慣のある人は、吸わない人よりも冷え性になりやすくなります。
タバコに含まれる化学物質が血管を収縮させ、血流を悪くしてしまうためです。
冷えは体のあらゆる機能を低下させてしまいます。
体温が普段から高めの人は、低めの人よりも、新陳代謝がよく、風邪などにもかかりにくくなるなど、体温が免疫機能にも大きく影響があることが分かっています。
また、冷えが原因で脳への血流が悪くなると、脳内の酸素が足りなくなり、脳が活発に動けなくなるため、妊娠に必要な女性ホルモンを分泌させるための指令を出すことができなくなってしまいます。
どうしてもやめられないときは「禁煙外来」を受診する
最近、病院や飲食店などでは、「完全禁煙」のところが増えています。
社会的に「禁煙をさせる」風潮になっているためなのですが、同時に増えているのが、主に内
科や循環器科などの病院で併設されている「禁煙外来」です。
これは、医師の指導のもと、飲み薬を使うなどして禁煙をさせるというもので、自己管理のみで禁煙をするよりも成功率が高くなります。