毎日何気なく過ごしていて、ふと「体が冷えている」「指先が冷たい」などといったことはないでしょうか。
もともと冷え性だという方も多いと思います。
この冷えは女性の体にとって実にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。
不妊症も、その一つです。
なぜ体の冷えが不妊症を引き起こすのか、解説します。
なぜ女性のほうが体が冷えやすいのか
男性よりも筋肉の量が少ないことが、女性のほうが体が冷えやすい原因です。
筋肉の量が多ければ多いほど、エネルギーのもとになる「熱」を発生しやすいのです。
この体内の熱は新陳代謝を促進するため、筋肉があればあるほど体内でたくさん熱を生み出すことができるのです。
また、女性は子宮や卵巣があり、生理が起こります。
体が「妊娠するために」卵巣の活発に働かせて卵子を作ったり、おなかの赤ちゃんのベッドになる子宮の内膜を厚くしたりと、血液をたくさん必要とします。
女性が貧血になりやすいのはこのことも要因となっています。
体の一部に血液が集中してしまうため、そのほかの場所に十分に血液が送られず、結果体が冷えてしまうのです。
薄着の女性が増えた
体を冷やす原因で最も根本的なのが、薄着です。
冷暖房が完備された現代において、室内にいるときはとくに、薄着をする習慣ができました。
おしゃれのためと、10代のうちから薄着を続けているという人も多いでしょう。
実は、「寒くないから大丈夫」と思っていても、知らないうちに体を冷やしてしまっています。
また、夏の電車や職場、学校などで冷房が効いているということがほとんどのため、長時間座りっぱなしになるこれらの空間にいると、知らないうちに体が必要以上に冷えてしまいます。
清涼飲料水など冷たい飲み物の摂りすぎ
コンビニに行けば必ず冷たいお茶やジュースを買ってしまうなど、一日の中で冷たい飲み物をとる機会が多いことも、体を冷やす原因です。
お風呂上りに冷たい飲み物がほしくなりますが、これではせっかく入浴で温まった体を冷やしてしまうため、よくない習慣なのです。