妊活とは、妊娠活動の略で、妊娠しやすい体作りと知識を身につけることを指します。
女性が家庭に入り、専業主婦となることが多かった時代は、自然な成り行きに任せておけば子供を授かることができていました。
しかし、晩婚化が進み、共働きが増えた現代において、夫婦が望んでいる場合でも自然な成り行きに任せているだけでは授かることが難しくなってきました。
学校で避妊の知識は教育しても、妊娠しやすくするための知識は教育しないということも一因とされています。
なぜ妊活が必要なのか?
女性の社会進出が増え、共働きの夫婦が増えた、晩婚化の進んだ現代では、自然妊娠が難しくなったといえます。
まずは晩婚化の影響からお話しします。
晩婚とは35歳前後に結婚することを指す言葉です。
晩婚で懸念される問題として、卵子の老化による妊娠率の低下があります。
卵子は、胎児のときに一生分が作られます。
産まれてから、新たに卵子が生成されることはなく、徐々に徐々に数が減っていきます。
閉経するまで、妊娠する可能性はあります。
ただし、卵子も老化していくという点を忘れてはいけません。
卵子は新たに生成されるものではないので、徐々に数が減るのと同時に、加齢に伴い卵子の老化も進行していきます。
卵子は通常円形ですが、老化した卵子は形状が楕円形であったり、形が歪になることが増えてきます。
そういった卵子は、受精しずらい・着床しずらい・細胞分裂が進まない、というリスクがあります。
次に、共働きによる影響をお話しします。
共働きの場合は、夫婦の仕事の量が影響してきます。
妊娠するには排卵日を意識した子作りが必要になります。しかし、排卵日に性行為を行った場合でも妊娠する確率は20~30%と言われています。
一年のうち、妊娠しやすい時期がトータルで半年程度。その時期を狙って性行為を行っても確率は50%を切るのです。
仕事が繁忙期の時には家に帰るのが遅くなりますし、そういった時にはなによりも早く家に帰って寝たいと思うものです。
そうなると性行為自体を行うことが難しくなるでしょう。
1月~3月は夫が繁忙期、4月から6月は妻が繁忙期、ということも十分有り得ます。
そして、これはなんにおいてもそうですが、妊娠にとってもストレスは敵です。
仕事が忙しいということだけでも、十二分にストレスを受けて、妊娠の妨げとなっているかもしれません。
性行為の回数が少なくなってしまいがちな現代において、少しでも妊娠する確率を上げる努力をしなければ、自然妊娠は難しいと言えるのではないでしょうか。
そんな時代に生きているのだからこそ、妊活が必要であるとされているのです。